リレーコラムについて

関西と中部のコピーの話

中尾孝年

言い訳はしません。
今日が最終日だと言うのにまだちょっとしかコラムを書いてへん。。。猛反省。
締め切りはクリエーティブの母といいまして
今日は一気に書いて書いて書きまくります。

そう、書いて書いて書きまくると言えばコピー。
と言う訳で今回は、関西と中部のコピーに対して思うこと、感じたことです。

関西のコピーに対する印象を一言で書くと
「めっちゃ上手くて、めっちゃ下手」

良くも悪くも関西のクリエーティブは超話し言葉の文化やと感じてます。
そやから、CMのおしりに入るような言葉はめちぇめちゃ上手い。
主張しすぎず、自然体でス〜ッと入ってくる言葉。
そのうえ言葉が簡単やから覚えやすい。
いわゆるコピーコピーしてないコピーは天下一品ですね。
僕も関西に帰ってきて、コピーに対する考え方の引き出しが一つ増えたと感謝してます。

やっぱり地方でクリエーターをやっていると、コピーって生命線なんです。
広告表現の生命線であると同時に
クリエーターとしての生命線でもある。ほんまに。
この一行で日本中に自分というクリエーターの存在を知らしめたる!
そんな思いを一行に込め、自分の未来を一行にかけてます。
九州から強いコピーが発信されてるんも、同じ理由やと思います。

僕も
「日本中のみんな見てくれ、これが俺の書いたコピーや!」
みたいなコピーが多かったです。
だから、関西にきて新しいコピーの考え方を学べたのは凄く良かった。

逆に言うと関西のコピーライターは
コピーらしいコピーがめちゃめちゃ下手くそです。
関西にきて二年以上たった今も
一人のコピーライターとして嫉妬を感じるような
強く、ギラギラした、主張しまくってる一行に僕はまだ出会っていません。

そやから関西にはザ・コピーライターみたいな人が育ってへんでしょ?
そら、児島令子さんとかはいてはるけど、それ以降が続いてへん気がしません?
話し言葉文化であるのと同時に
関西のクリエーティブってプランナー文化なんです。
その証拠に、凄いプランナーはごろごろいてるでしょ。
優秀なADもプランナーとして重宝がられてたりするし。。。。

本物のコピーライターなら
自然で平たい一行も、重たく強い一行も書けなアカンと思うんです。

本物のコピーライターが育つには
グラフィックの楽しさを満喫してる人たちが近くにいなアカンと思うんです。

そんな訳で、僕は関西に来てからもの凄く強く意識してることがあります。
それは、、、

CMもめっちゃ楽しい仕事やけど
一枚に、一行に全てをぶつけるグラフィックも最高に楽しい仕事やで!

ってクリエーターたちに語りかけてるグラフィックを創ること。
でも、一番楽しんでるんは創ってる本人である僕なんやけどね。

NO
年月日
名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
5691 2024.04.20 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@韓国の街中
5690 2024.04.17 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@新宿ゴールデン街
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
  • 年  月から   年  月まで