リレーコラムについて

関西と中部の後輩の話

中尾孝年

早いもんで僕が関西に帰ってきてもう二年がたちました。
(ちなみに関西出身ですが中部では9年働きました)

こないだ名古屋生まれの息子が
ついに嫁はんのことを「おかん」と呼び家族会議が開かれました。
名古嬢の嫁的にはかなりショックやったみたいですわ。

と言う訳で今回は
息子のように可愛い存在である後輩達についてのお話です。
まあ、可愛いからこそ腹も立つという話ですわ。

関西って若い奴らがギラギラしまくってるんやろな。
自分が日本一オモロイって思ってる奴らの集合体やしな。。。。

そんな転勤前の僕の期待は見事に裏切られました。
思ったほどギラギラしてへんのです。後輩達が。
しかも一番むかつくのが
「N治さんは天才やから」とか「Y崎さんは特別や」とか言う発言。
吐き気がするんじゃボケ!!

確かに関西には日本を代表する広告の巨人達がいます。
しかも一緒に並んでしょんべんしてたりする至近距離で。
凄さを目の当たりするからか何かわからへんけど
彼らを特別扱いして自分との比較対象にしないという腐った根性が気に入らん。

憧れてるだけでは超えられへんのじゃボケ!!
と関西の後輩達には言いたい。

今は彼らが一番やけど、俺が引きずりおろしたる!!
ぐらいの根性見せんかい!!と言いたい。

ちなみに僕は37歳というおっさんでありながら
毎日そんなギラついた気分で仕事してます。
そやから楽しくてしかたがない。
この人らよりオモロイと言われたら
自分が日本一オモロイと言われてることになるんですよ。
そら、寝てる暇あったら企画しますよ。
と言いながら今日も打ち合わせに寝坊したけどね。

中部の後輩達は(九州とかもそうやと思うけど)
遠く離れたスタークリエーター打倒を心に、そら毎日ギラギラしてましたよ。
しかも面白そうな仕事を先輩や後輩がやってると
ハエかハイエナみたいにたかってくる。うじゃうじゃと。
ほんでもって「あ〜僕ならこうするのに」みたいなことを朝まで言い合いしてました。
残念ながら、今は一人で黙々と残業してます。

もう一つ気に入らないのが
みよ〜に大人びたことを言う奴らが多い。
「ここは広告的にこうするのが正解や」
「もっと早く伝わる言葉にすべきや」
みたいな発言ですわ。
これって、先ほども出てきた関西の広告の巨人達が良く言わはることなんですけどね。

お前らと彼らでは実績も、経験も、ステージも全部違うやろ!!!
と言いたい。
彼らはもの凄い実績をのこしてきてゆとりもあるし、
若手なんかとはマジで立っているステージが違う。
なのにそういう考え方とかをマネしよるんです。
尊敬の弊害やと僕は思ってます。

若い時って、広告的な正しさとか、戦略とかがあるのは頭ではわかってても
もうどうしようもない「何が何でもコレをつくりたい」みたいな衝動があるやないですか?
それを大人っぽく押さえ込める奴が多いんです。若いくせに。

僕はその衝動こそが広告への情熱やと思うんです。
そやから、我慢しきれずに突っ走ることも必要やと思うんです。若い時は。
その情熱がエネルギーになって
必死になって案を通すし、必死になって演出も考えるし、つなぎ方もかんがえる。
で失敗しても成功しても今度はもっと凄いの創るぞ…
ってなる。
これって若いクリエーターを凄く育てることになるんやけどね。

逆に中部の後輩には、大人な考え方を学ぶ必要があるとは思うけど。
でないと、いつまでも地方のゲリラ部隊みたいな見方をされてまうからね。
まあ、学ぼうと思っても関西みたく近くにお手本がおらへんから大変なんやけど。

後輩達に言いたいことはまだまだあるけど今日はこのくらいにしときます。

俺のコラムを読んでむかついた後輩は
アウトプットで見返してみやがれボケ!!
返り討ちにしたる!!!

ってな感じでコラムを終わろうと思ってたんやけど
実は関西にも結構ギラギラし後輩も居てたんやな。。。。。
ってのが関西に来て二年たった近頃の感想です。
ちなみに、バトンを渡してくれた藤井もその一人。
って書いたからといって調子に乗んなよ藤井!

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