リレーコラムについて

TCCの真ん中でOCCを叫ぶ。 その2

中尾孝年

電通関西支社の中尾です。

今回も引き続き
TCCの真ん中でOCCを叫ばせていただきます。

それにしても、やってもうたな…。
昨日のコラムでヤル気を出し過ぎてしまい
本来なら2回に分けて書こうと思ってた内容を
一気に1回で書いてしまいました。

早くもネタ切れか?OCC!
どうなるOCC??

いえいえ、ご安心ください。
まだまだ皆さんにお伝えしたい事は
山ほどありますので引き続きお付き合いください。

今日叫ぶのは
「OCCは誰が作ったとか、どこで作ったか、ではなく
 何を作ったかを基準にします」

これって言うのは簡単だけど
いざ実践するとなると凄く難しい事だと思います。
特に日本人は他人の意見に合わせる、同調するってのが
凄く得意な人種なのでなおさらです。

さすがに40歳を過ぎて
色んなところで広告の審査などをさせていただく機会も増え
最近もの凄く強く感じるのが、この選ぶ側の責任です。

他の誰かが褒める前に
自分が「これはイイ」と思ったものを素直に褒める。
でもそれは、
同時に「その評価」に対しても責任を負う事になります。
だからめちゃめちゃ勇気がいる。
下手をすると…
「えっ、こんなの面白いと思うんや、こいつさむ~」
って思われたりする可能性もある訳だから。

さらに、評価する対象が
「この広告は面白い」とか「この人は面白い」とか
一度周りに認められた存在になると、もう大変。
それこそ、裸の王様じゃないけど
「えっ、あなたには
 この広告の面白さが見えないのですか?」
って空気になってしまう。
でも、本当にそれが面白くないのなら勇気を出して
「今回はイマイチですね」って言わないとダメなのに。

さらに悪い事に、
凄く権威のある人や、偉い人が一言でも褒めたりすると
「私もそう思います」とすぐに口をそろえる。

こういう事が続くと
ある偏った見方にクリエーティブが傾くから
ヤバイですよね?
色んな価値感を認めていかないと
クリエーティブがしぼんでいっちゃいますよね?
でも、ダメだとは分かっているのに
なかなか自分の意見を言い出せない、勇気が出ない…

そこで登場するのが関西人魂。
「中尾そら言い過ぎやで」と反論があるかもしれませんが
東京の人って
東京というブランドに頼ってる様に見えるんです。
僕の同期でも配属先が大阪とか名古屋って発表された時に
東京の人は死んだように落ち込んでました。
まるで島流しされたかの様な言い方で。
あんまり腹が立ったから落ち込んでる同期に
「俺の育った関西は
 そんなに嫌がるほどひどい場所なんか!」
って言うてやったほどです。

ところが関西人は…
関西という場所のブランドに頼ってると言うよりは
自分というブランドを売りにして生きていると思うんです。
だから、どこへ行ってもたくましいと言うか
どこへ行っても自分のままと言うか
相手に合わせず、厚かましく、自己主張も強くetc
って感じですよね。

さらに、
これまたかなり僕の個人的な意見ではありますが
関西人というのは
基本的に自分が世界で一番面白いと思っています。

つまり、この関西人魂を根拠に
僕が何を言いたいかというと…

「誰が何と言おうと俺が面白いと思うのはコレ」
って断言するのに関西人ほどの適任はいないってこと(笑)

だから、新生OCCならできちゃうんです。
わかっちゃいるけどなかなか難しい
「誰が作ったとか、どこで作ったか、ではなく
 何を作ったかを基準にします」
ってのがね。

誰とか、どことかには惑わされない
自分のモノサシでちゃ~んとはかりますから。
「何を作ったか」が素晴らしければ
全く無名の新人でも、いきなりOCC賞のグランプリ?!
なんて事もあり得ますよ!!

ほらTCCの皆さんも
OCC賞に応募してみたくなってきたでしょ?

えっOCCの話はもういいって?
それは無理な相談ですね。
相手に合わせず、厚かましく、自己主張も強く
引き続きTCCの真ん中でOCCを叫ばせてもらいますので
次回もお楽しみに。

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