リレーコラムについて

年初だから気が付いたこと(3)

木下一郎

どなたにこの次をお願いしようかしらと考えつつ、
コンビニでふと雑誌のタイトルに目が止まり、週刊現代新年特大号を買ってしまいました。
(自分の意志が全く無かった訳ではないから、買いましたでいいか・・)

その見出しは「あのTVドラマ最終回はこうでした」でした。
(なんか嬉しい、でした、でした)

懐かしく読んでいるうちに、あの頃、高校生の頃一生懸命見ていた青春ドラマ
「われら青春」「俺たちの旅」が出てきました!
両者とも中村雅俊さん主演でしたね。
(昨日に続き古い話ですみません。でも読後感は悪くないかと・・)
まず「われら青春」
この主題歌が素晴らしいんです、山川啓介さんの詞といずみたくさんの曲。

「愛する人がいるなら、求めるものがあるなら、なんにも怖くはないさ、そいつが青春」
(そいつって誰やねん)
「涙は心の汗だ」
(まさに!)
「二度と戻らない今日のために」
(そのとおり)
この3つの歌詞が素晴らしいです。

僕の学生の頃はみんな、
友達と飲みながらマジでこんなことを言い合って励まし合ってたなぁ。
(決してみんなではないと思いますよ)

ちょっと待てよ(口語では最近あまり使いませんが)
こういういい言葉、セリフは今だって日常で使ってもいいんじゃないか?

例えば、締切なのにいいコピーがまだ書けていない。
こりゃ○○○CDに怒られる、怒ると怖いからなぁ、あの人・・って、
恐れをなしてるコピーライターに。

「愛する人がいるなら、求めるものがあるなら、なんにも怖くはないさ、そいつが青春!」
(そいつって誰やねん)と言ってあげる。

その人は勇気と元気をもらい、その開き直った態度が逆鱗に触れもっと怒られる。
その逆鱗に触れ泣き出したコピーライターを間髪いれずに、

「涙は心の汗だ!たっぷり流してみようよ」と励ます。

堰を切ったようにわんわん泣き出す彼に、
「それでいいんだ、二度と戻らない今日のために」と彼の肩に手をかけこう結ぶ。

うーん・・、ギャグですかねぇ。

こりゃむしろ企画になりますねえ、今度提案のひとつに入れてみようかなあ。
面白いかもしれませんねえ・・、意外に。

もう一つのドラマ「俺たちの旅」
毎回テーマがあるんですが、記憶に残ってるのが、
「地位や名誉と、一つの愛とどちらが大切」と、
「友情と愛情どちらかを選ぶとしたらあなたはどちら?」
だったような気がします。

あの時(40年位前?)は迷うことなく、
「一つの愛と友情」を選ぶと豪語していましたが、
今だったら・・、ナハハッ・・、年も取ったし・・、
やっぱり「一つの愛と友情」かもしれない。
(キッパリ!)(マジ?)

青春の頃ステキだった言葉が、今は恥ずかしく感じたりしてしまう。
難しいですね言葉って・・。

でもひょっとすると、今の若い人にはステキな言葉として響くかもしれません。
なんか、そうあってほしいと思ってしまうのは、
年初のせいかしら・・、妖怪のせいかしら・・。

なんだかんだ体力以外は未だに青春の木下一郎でした。

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