リレーコラムについて

年初だから気が付いたこと(2)

木下一郎

年初という、こんな時期だから自分というものを考えてみる。
今の自分をつくってくれたありがたい要因を考えてみる。
うーん、考えるだけで興奮しますね。
(サンドイッチマンふり?)

子供のころ先生や両親から「本を読め、本を読め。」と言われても
頑としてマンガしか読まなかった私・・僕。

でも今考えるとマンガはけっこう人間形成に役立ってますし、
アイデアを発想する手がかりになってくれていると思うのです。(正当化?)

僕の企画をクライアントさんにゴリ押ししようとする正義感は
「鉄腕アトム」「ハリスの旋風」で培われ、
人情味あふれる引き際は「おそ松くん」「魔法使いサリー」で培われ
(魔法使いサリーはプレゼンで煙に巻く技術のほうか?)、
どんなに辛い仕事でも笑顔でやり遂げるように見える根性は
「巨人の星」「タイガーマスク」「アタックNo1」で培われた。
また顔と体に似つかないロマンチックな心は「里中満智子さん」に学び、
コンテを書くときのカッコいいアングルは「伊賀の影丸」「ワイルド7」に。
そしていつも忘れないギャグ精神は「天才バカボン」「こまわり君」などによって
培われてきたといっても過言ではないでしょう。(過言でしょ)

マンガはこのように人間形成に大いなる影響を与えるものだったのですね。(笑)
エッ?まだ足りないですか?
それではとっておきの人生訓をご紹介いたしましょう。

「打たれまいとする姿勢ほど、脆いものはない。
打たれてもエエ。
いや一歩進んで打ってもらおう、という姿勢ほど強いものはない。」

心のヒダにまで深く染み入るお言葉。
プレゼンテーション勝利の極意にも繋がる気がしてきます。
実はこのセリフ「巨人の星」の中の一節です。

星飛雄馬が寺で座禅を組んでいた時の和尚さまのセリフで、
あの大リーグボール1号のヒントになったお言葉なのです。
おお!マンガとはなんと奥深く、そして広いんだ!
僕はマンガという何て素敵なものに育まれ、
そしてそれが人間形成に役立ってきたことか。

だから僕・・私はこんな人(良く言えば少年のような心を持った大人)
になってしまったわけなのですが、
とても満足しています。(そりゃ今となってはするしかない)

人間は育ってきた環境によって、人格が形成されると言われています。
マンガもまたしかり。(おかしくないですか?このあたりの文章)

年初に当たり、今の自分というものを考えてみるのもいい機会かもしれません。
では、このへんで失礼いたします。
(こんなコラムになってしまい・・すみません。
しかもマンガが古かったから若者に届かないかも・・)

因みに長男の名前はあるマンガの主人公らしい、木下一郎でした。

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