リレーコラムについて

はじめまして。佐久間の父です。

佐久間英彰

こんにちは、佐久間です。

ここ最近の急激な気温の変化と、移動の毎日で疲れたのか、
風邪を引いてしまい、咳が止まらず、お休みしてました。

で、昼は寝てて、ここの所見てなかった父の夢を見たので、
今日は父親の話をしようと思います。
(死んだように書いていますが、生きてます。)

昨日のつぶやきで自分の事を全部書いてしまい
二日目にしてネタが無くなったのでちょうど良かったです。

父は、まじめ一筋の男。
山一証券で働いた後、親の手伝いのため実家に戻り
もう40年も地元で飲食業を続けている。

夜は21時には寝て、朝3時には起き、魚市場へ行く。
19時帰宅。風呂と食事をすませ、犬と遊び、21時に寝る。

こんな生活を40年ずっと続けている。
成長ホルモンがビンビンに出ているはずだ。
今年70なのにまだ筋肉も衰えず元気に働いている。

父はとにかくまじめだ。
テキトー男の私には到底マネできない。

定休日も店の奥の調理場では、法事用の料理をつくってる。
「何のための休みなん?」と言うと
「法事に定休日はない」と返す父。

明らかにお客さんの過失だったクレームにも
従業員には行かせず、
父が菓子折り持参で家へ出向き、頭を下げ続ける。
父が頭を下げる理不尽な姿を車中から見て
子供ながら嫌な気がしていた。帰り道、文句を言うと
「お客さんにはこれが全てなんだ」と私を諭す。

長年働いてきた従業員が、店の金を持ち逃げした時も
父は彼を許し、また働かせた。
(結局しばらくしてトラブルを起こして逃げたが)
その時は「こうさせた自分が悪い」って言ってた記憶が。

うちの名を語る関係ない店がトラブルを起こした時も
その店がこともあろうにお客に、
「トラブルならココではなく本店の佐久間に電話を…」
と言ったらしく、うちにクレームつけられた事があった。
その時も、代わりの食事を配達したらしい。おいおい。
(そのお客は次からうちのファンになってくれたが)
その時は「うちの名を汚すわけにはいかない」と言ってた。

父はとにかく腰が低い。
街で出会ったいろんな人に頭を下げる。

だから子供の頃、商店街を歩いてると知らない人が
「お、十文字さんの息子!」と声をかけてきたりして
(十文字は父の魚市場での屋号。妙にかっこいい)
「誰やこのおっさん」と思いながらも
父の顔を汚してはいけないと頭を下げることが多々あった。
「あ〜どうも〜お久しぶりです〜。お元気ですか?」
と、名前も知らないのに、商人の息子らしく振る舞った。

自分が良く頭を下げるのは、父から来たクセかもしれない。

父はとにかく店が好きだ。
だから私が継いでくれるとずっと思っていたらしい。

(高校時代)
俺「宇宙飛行士になりたいから、東京の大学行きたい!」
父「え?店継がないのか?卒業したら帰ってこいよ。」

(大学時代)
俺「宇宙飛行士になるためには、院に行かないと!」
父「え?店は?でも戻ってこいよ。店も拡大したいし。」

(大学院時代)
俺「マスコミ行きたい!俺はクリエーターになる!」
父「え?宇宙飛行士は???店は????」

父と私の考えは、いつまでたってもねじれの位置だった。

そして内定後、帰省して内定の報告をした。

未だに店を継いでくれるものと思っていた父は、
やはりここでも博報堂へ行く事に難色を示した。

「大学院まで行かしといて、しかも理系で技術職なのに、
 なんで店を継がずに、、、なんで、、、宝石屋に。。。」

田舎の親父からしたらうちの社名をそう思うのも仕方ない。
(うちの社員なら良くある話だと思う)
緊迫した空気が一気に笑いの空間になってしまった。

まぁそんなこんなで、うちの会社に入り15年。
なんとかクリエーターとしてそれなりにやってきたが
ようやくTCCの新人賞を頂いた。

先月のGWに帰省した時に「賞を獲ったよ」と話そうとすると
父がおもむろに仏壇から何かを取り出し、私に見せてきた。

それは光り輝くメダルと賞状。
(iPodの鏡面仕上げを越えていたくらい)

父は今年の春「旭日双光章」をもらったそうだ。
40年間ひとつの事に従事し続け、
国家または公共に対し功労がある者の内、
顕著な功績を挙げた者に対して授与される賞だそうだ。

先日天皇陛下にも拝謁したそうだ。
自慢をしない父も、これはさすがに嬉しかったのだろう。

いかん。これはレベルが違う。。。

というわけで、賞のことを言う気持ちはすっかり消え
40年間あった店の話とかを酒呑みながら聞いていた。
いつもなら21時に寝る父が、
この日は機嫌がいいのか22時過ぎまで話していた。

TCCの事は10月の受賞式で
きちんとクマのトロフィーをもらった後に話そうと思う。

でも父の事だから、
「TCCって、、なんなんだ、、東京シティーセンターって?」
って言ってくるかもしれません。

その時はまた笑おうかと思う。

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