リレーコラムについて

腕の見せどころがない

佐久間英彰

これから起きるであろう大きな変化。
それは昨日のコラムでもお伝えした通り
もうすぐ子供が生まれることだ。

子供が生まれるということは、、、
そう、名前をつける必要があるということ。
よし!コピーライターの出番だ。任せろ!
妻よオリエンよろしく!なんて言いながら
意気揚々と考えはじめた。

さて、どんな名前にしようか。

読み方が複数あるのは避けたいとか、
辞書登録しなくても変換できるとか、
画数が吉以上とか、
当て字はなしとか、
キラキラネームは絶対嫌だとか、
漢字が難しすぎないこととか、
海外でも呼ばれやすい名前とか、
他にもあ〜だこ〜だ、、、、

そんな私の発言を聞いて不安になった妻が
「名前をつけるのは私」と言い出した。
結果、私には名前を考える権利も口を出す権利も
与えられなくなってしまった。

まじか。。。でも「イ、イエス」と従った。

妻曰く。私の名付けに対する感覚が古すぎる。
そして、狭すぎるのだそうだ。

これくらい当たり前だと思ったのだが
確かにキラキラネームにならないよう意識しすぎて
かなり視野が狭くなっていたのかもしれない。

とは言えやはり不安がよぎる。
キラキラネームだけはつけないでねと。

セーラームーンが好きだからって
美戦士(ウサギ)とかじゃないよね。
ディズニーが好きだからって
泡姫(アリエル)とかじゃないよね。

いろいろ思考が不安な方向に傾いてしまった。

それから毎晩のように
妻がノートに名前の素案を書いているのを見て
「う〜んなんか違うなぁ」「ちょっとあれだよねぇ」
とついつい口を出してしまいケンカになってしまう。
全く勉強しない私。。。

私もついつい「こんなのどう?」と提案してしまうが、
「普通すぎる」「古風すぎる」「友達に多い」「今流行りすぎる」
とことごとく却下。

呼び名が何もないのは声がかけられないので
とりあえず決まるまで「豆」と呼ぶことにした。

しばらくして妻は4案提案してきた。

私の心配は杞憂だった。
どれも素敵な名前じゃないか。
いろんな可能性や親の想いを感じる。
疑ってスマン。

しかしこの4案から名前を決めるのは妻。
私には権利がない。

あぁ私も名前を考えてみたかったなぁ。。。
まさに気分は朝ドラ「半分、青い。」の仙吉じいちゃんだ。
(生まれてこの方、子供はおろか飼い犬にすら
 名前をつけられなかったが故に、
 孫の名付けに執念を燃やしていたおじいちゃん。)

そんな私の気持ちが漏れ出していたのか妻は
「私が考えた4つの名前なら最終決定権はあなたに委ねるよ。
未来のパパ♪」と助け舟を出してくれた。

おかげで一家の長である私の尊厳も回復したのだが、
もしかしたら妻は決めきれず最終判断を私に投げて
責任逃れした気がしなくもない。(さすが末っ子)

確かに仕事でもそうだ。決める方が難しい。
名付けがこれほどまでに深いとは思わなかった。
とは言え私も即決できず、しばらく悩む日が続く。

ときどき候補の名前をお腹に呼びかけてみる。
「それがいい!」とお豆がお腹を蹴ってくれないかなと
期待するものの、うんともすんとも反応しない。
ますます悩む。

このままでは「豆子」になってしまう。

というわけで我が子の名前は生まれて顔を見てから
直感的にピッタリだと思う名前を選ぶことにした。
世にいう先延ばしだ。(ダメCDである)

生まれてくる我が子のために
これからは一家の長としてしっかりとしないといけない。

というわけで結果は出産後にfbでお伝えします。
(オチはありません)

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これにて私のだらだらコラムは終わりです。
一週間のおつきあいありがとうございました。

さて次回は20年来の友達。
朋友の丸原くん@東急AGです。

彼もメディアを持って配信しています。
はっきり言って変態で気持ち悪い奴ですが、
なぜか入社前から馬が合い
いつも変なトラブルに巻き込まれる仲です。

きっと気持ち悪い文章を書くと思いますので、
お楽しみに。

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