リレーコラムについて

売店と私。

吉永淳

駅の売店を見ると、黙って通りすぎることができない。
何でもいいから買うとホッとする。
そう、私は駅の売店中毒者です。雑誌、新聞、飲み物、
文房具、お菓子など、電車が来て出発するまで
少しでも時間があれば必ず何かを買う。
「大きくなったら、キヨスクで何でも買える人間になってやる」
という子供の頃の夢は実現できた気がする。今日この頃です。
それでは今日は、私の身につけたキヨスクとの
付き合い方のコツをお話しましょう。

その1 雑誌を買うときは、必ず値段をおばちゃんに言いながら
    差し出すこと。

おばちゃんが「いくらだっけ」と確かめ始めると、
だいたい10秒は遅くなります。カーレースに強い
東京中日スポーツを買うときも他より10円安いので
「120円!」と言いながら買うほうがベストでしょう。

その2 壱万円札を出すときは、1,000円以上の買い物を。

雑誌2冊にガムやティッシュを置き、「ゴメンね」と言いながら
差し出すと、だいたい許してもらえます。

その3 駅の売店のおばちゃんは、未亡人が多い。

これは私の推測ですが、たぶん当たってるはずです。
(京王線の売店員の求人広告で、配偶者を亡くされた方優先と
書いてあった記憶がある。)
「今日は寒いね」とか季節の会話をするようになると、
背中に「いってらっしゃい」の声をかけてくれます。

その4 おばちゃんが売店の外に出て、掃除や新聞の
    整理をしているときは、お釣りのないようにする。

最後にその5 売店で買うときは、迷わない。

どの雑誌にするか、どの新聞にするかは駅に行くまでの間や
中吊り広告を見ている間に決めておきましょう。
一瞬の決断が、後ろに並ぶ人たちの好感を呼びます。

多くの情報を駅の売店と電車の中での人間観察で吸収する。
IT時代になっても変わらない、私のライフスタイルです。

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