リレーコラムについて

酔拳

伊藤久之

こんにちは。最終回になって、
ようやく昼間に書ける状況に恵まれました。
たまたまなんですが、1日に打ち合わせ5件な日々が続くと、
ホント生活が荒みます。洗濯物も酒量も増えます。

「酔ってコピーを書くと、その場ではスバラシイ! と思っても、 
 翌朝に見直すとロクでもないことが多い」

この定説に、僕は反論します。そんなのウソです。

間違いなく存在します、
コピーの世界にも「酔拳」が。

何をどう考えたらいいか、まったくワカラナイほど追い込まれるとき、
頭の中が右も左も上も下もワカラナイ感覚に襲われるときって、
僕らの仕事にはありますよね。

そんなとき、もういいやっ、と開き直って飲んで、
でも課題が頭から離れなくて、考え続けて、考え続けて、
思いついたことをメモしたりパソコンに打ち込んでおきます。

すると、翌朝びっくり! よくできてるんです、これが!
いっぱいのハードルを、ヒラリと一発で飛び越えていたりするんです。

インチキ科学風味に分析すると、僕が理系頭だからなのかもしれません。
理系頭は適切ではないかも、え〜っと、左脳系というか、理屈系というか。
そこにお酒が入ると、いいあんばいで右脳とか感覚的なものが
ミックスされるのではないかと推測しています。

あと経験では、CMプランナーやアートディレクターの方は、
普段から感覚面の尖り具合が鋭いからか、
酔拳使いは少ないように思います。

煮詰まりまくったとき、責任は取れませんが、一度お試しください。
注意事項は、飲む前に吐きそうなくらい考え続けること。
飲むときは、みんなでワイワイじゃなくて、
ひとり部屋でジト〜っとでお願いします。

近年の酔拳で印象に残っている制作物をひとつあげます。
今年のコピー年鑑、作品番号357は芋焼酎でできています。

それでは最後に、読んでくださった方々、ありがとうございました。
グダグダの僕の後だから書きやすいですよね、川上さん!

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