リレーコラムについて

で結局、関西ってどない?

中尾孝年

こんだけ書いたら、もう最終回にしてもエエですよね?

いろいろ吠えてしまいましたが
で結局、中尾は関西に帰ってきてどないやねん?
という結論です。

関西に来てめちゃ良かったです。

中部にいたころは傭兵に例えるなら
ゲリラ戦術のスペシャリストです。
ナイフと密林があれば、どんな偉大なクリエーターも一撃で倒せる自信がありました。
低予算、出稿量も少ない、ノンタレ。
これが僕らの密林。
みんなで手を動かして手作りするクリエーティブ。
コピー勝負のグラフィック。
ワンカットのタグラインCM。
これが僕らのナイフ。

でも、どんだけ凄いアウトプットを創っても
広告賞の年鑑でしか見たことないって広告です。
日本中の人が反応することは、ほぼあり得ない広告です。

でも、関西では日本中が反応するゲリラ戦術ができちゃうんです。
ビールや携帯のCMくらい出稿量のあるミエライス?
ってのも可能な訳です。
僕にとったら夢みたいな話ですわ。

さらに、
ある程度出稿量がないと成立しないアイディアや
タレントをネタにしたアイディアは
今までは意図的に封印していた訳です。

これも、解禁になる。

クライアントや制作スタッフとの(心の)距離も
思った以上に近かったです。
今では、凄く信頼してくれるクライアントや
同じゴールを目指せる仲間たちが何人もできました。

関西にいってどうですか?と後輩に聞かれて良く言うことなんですが…

関西のクリエーティブはカフェオレです!

中部のクリエーティブは
自由で新鮮だけど、日本全国には届けられない
しぼりたてのミルク。

東京のクリエーティブは
凄い出稿量と予算、メジャー感もたっぷり。
でも、しがらみもいっぱいで
大人の苦味のブラックコーヒー。

関西は
自由で新鮮なミルクと
全国に発信できるブラックコーヒーが混ざり合った
カフェオレなんです。

僕の個人的感想やけど
とにかく東京を目指して一旗あげるって時代は終わったかな。
関西を目指すのも悪くないっすよ。

ってなことを書いたけど
絶対的な大前提として
僕はクリエーティブに関西も、中部も、東京も無い!
って思います。

東京のせいにしたり、中部のせいにしている人は
関西にきても何かのせいにするだけ。
大切なんは、
その人がどれだけの情熱とモチベーションで広告に打ち込んでるかやと。

あ〜自分で書いてんのに耳が痛い話ですわ。
とにかく、言い訳することなく
これからもエエ広告を創るために全力で努力します。

ってコラムで書いたら引くに引けんくなるからね。

藤井いわく、メルアド乗せるのが流行りだそうなので乗せてみます。
takatoshi.nakao@dentsu.co.jp

暑苦しいコラムが続いたので来意週からは対局の癒し系クリエーター。
僕の同期の中澤昌樹くんです。
だいぶ前から次は中澤にまわすで!っと言うといたので
ネタを繰ってること間違いナシですわ。

NO
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