リレーコラムについて

世界と戦う名古屋。その4

中尾孝年

また、誤植を発見してショック受けるんは嫌なんで
これからは、送信したコラムは読み返さへんことにしました。

などと無駄口をたたいてるうちに日付は変わって、もう土曜。
まったくはかどらない転勤の荷造り、そしてコラムは残りまだ2本。
まずは、そんな辛い現実から逃げることなく真っ向勝負して
見事に勝利を勝ち取った素晴らしい人物を紹介します。

その人の名はボーグビジョンスタジオの渡辺裕之さん。スチールカメラマンです。
最初のコラムでも書いたんやけど、僕がこのコラムで紹介している仲間達は
あてにならへん日本のクリエーティブ評価基準につき合うんはヤメて
世界基準で名古屋のクリエーティブを高め「世界の名古屋」を築こうと
一緒に頑張っている人たちです。

でも、渡辺さんはちょっとちゃうんですよ。
既に世界基準のクリエーティブに辿り着かはった人なんです。
まあ言うたら、先を越されてしもたんです。
ズバリ彼は、カンヌ国際映画祭の「ベスト・ウェブ・フィルム」部門賞の受賞者。
カンヌはカンヌでも広告祭やなくて、もっとハイレベルな映画祭の方ですわ。
しかも、本職はスチールカメラマンですよ。
スチールをつないで映画にしはったんです。あ〜やられてしもた。

仕事では、ラシックの撮影や三越本隊のSHIHOちゃんの撮影を一緒にやってます。
口は悪いが腕は良い。そんな職人肌の人です。
お互いに口が悪くて敵が多い所と、世界を相手に戦わなアカンってこだわりと、
あと、男はやぱりマッチョやないとアカン!という信念が同じで意気投合してます。
ちなみにカンヌ映画祭の受賞作はwww.vogue-vision.com/yabu/でご覧ください。

ほんでもって、次に紹介するんは
僕が直面した現実に最もつき合わされたアサヒデザインの仲間達。
TCC年鑑でも紹介されてる、金印わさびの仕事を一緒にやってます。

約6年(そして僕が関西に転勤してからも)金印を支えてくれたデザイナー。
それが横井宏光さん。とても僕よりも1歳下とは思われへん風貌。
つい敬語で紹介してしまいました。
マジメに服を着せてメガネかけてヒゲを生やしマニアックな時計をはめると
横井さんになります。

極貧の名古屋グラフィック事情では合成屋さんなんて使えへんのが常。
写真撮影も贅沢な仕込みはできません。
そんな環境で鍛えられた彼は、泣き言一つもらさずに素材を最高に仕上げてくれます。
もちろん、緻密なデザインも天下一品です。

広告がつまらない事を、日本のせいや、予算のせいや、何かのせいにするんは
メチャ簡単な事。
とくに世界で惨敗すると、日本の広告事情せいにしてるやないですか。
日本のせえにしてたら、日本のクリエーティブは変わらへんのに。
名古屋のクリエーティブが元気になったんも、
名古屋のせいにするんをヤメてからです。

今回紹介した仲間達も、決して何かのせいにはしない
常に自分の責任で全力を尽くす人たちです。
是非、一緒に仕事をしてみてください。

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