リレーコラムについて

いなかもの

後藤エミ

6月に開催されたTCCの総会&同窓会には、福岡在住の私も参加しました。
年鑑でしか拝見したことのなかった諸先輩方に囲まれて緊張したものの、
おいしいものはしっかり食べて、2次会にも同行しました。
帰りは電通の芳谷さんに
「こっち行きのタクシーに乗るといいよ。」と教えていただき、
その日の宿がある乃木坂へ。
タクシーは青山通りを赤坂方面へ進み、
青山1丁目の交差点から南に折れたようでした。(たぶん。土地感なし。)
でもね、私はカーナビを見て思ったんです。
表参道から乃木坂って、直線で行くと歩ける距離じゃないかな? って。
だって、地下鉄でも1駅分でしょう?
ちょっとでも気になったことは、解明せずにおけない私。
翌日、歩きました。表参道駅あたりから乃木坂まで。
それも、東京にいる友達と1日遊んで解散した、22時頃から。

結果から言うと、歩ける距離でした。
けれど、それは青山霊園の中を突っきった場合のこと。
ええ、歩きましたよ。22時過ぎに、青山霊園を。
霊園の真ん中あたりまではタクシーも走ってたんですけどね。
その先は、もう!!!
うっそうと生い茂る木々に街灯も遮られて、
自分の足音と虫の音しか聞こえない静かな道を、ひとり。
左手には、故人の名前も読めるほどの距離に、墓碑の列。
お墓を忌み嫌っては永眠されている方に失礼かもしれない、と思った私は
「いつか私も、入るのよね。」とヘンに気持ちを通わせており、
気分はどっぷり彼岸の人になっていました。
右手には、森ビルと東京タワー。
普段なら美しい夜景として捉えるんでしょうけど、
この時ばかりは
「ああ、あそこに生気を感じる・・・」と眩しく見つめていました。

2005年6月11日、土曜日の夜。
青山霊園をひとり歩く、白いスカートの女を見た方はいらっしゃいますか?
ご安心ください。あれは、私です。

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