リレーコラムについて

クリエイターへの「こりゃナイ」5項目

後藤エミ

気がつけばもう土曜日ですが、
リレーコラムをまだ2本しか書いていません。
制作会社や広告代理店にいたときのほうが
書く時間があったよな、意外と。

とはいえ、いいかげん書かないとなので
今日はライトな内容でいきたいと思います。
クライアントの立場になって初めて分かった
クリエイターへの「こりゃナイ」など。

<1>見た目がアバンギャルド
自分自身、服装はセンス良く、と思ってました。
コンサバな格好は、努めて避けてきました。
が、クライアントになると、面白いくらい
提案内容しか目に入らないんですね。
格好なんてどうでもよかったことに気づいて反省です。
今は、ハイセンスな服装のクリエイターが来ても、
提案が普通だったら「ごく普通の人」と思っています。

<2>要望に忠実に応える
こちらがAという例を出したのに対して
見事なAのストレートを投げ込んでくるのは
やめてほしいなあと思います。
βを提示されても、それが目からウロコのものなら
むしろウェルカムです。
せめてA+10くらいは見せてほしい。

<3>「ファンを育てましょう」などと甘い言葉で誘う
ファンを育てるのに、いくらかかり、何年かかりそうなのか
おおまかな目安を脳内で想定してみて、と思います。
広告効果を数値測定するのが難しいのは分かっていますし、
「その広告でほんとうに売れるの?」とまでは言いません。
でも、広告におけるクリエイティブは
“極めて優秀な営業活動”でなくちゃ。
ビジネスの話をしているのに
趣味の話で返されたら、こまっちゃいます。
あと、私たちに賭けをさせるなら
ここぞという機会に限定してほしいです。

<4>ナカメ的アイデア
これは東京の広告代理店にいたときから
感じていたことですが
「その広告、地方の人には全然届かないよね?」と
言いたくなる施策を提案されたりします。
東京感覚というか、中目黒感覚。
先進的でおしゃれだけど、マーケットが狭い。
日本人の多くは「ナカメって何?魚?」と
言っちゃうかもしれません。
どうか全国に通用するメニューをお願いします。
世界に通用するメニューなら、なお ありがたい。
地方や海外の方も、私たちの大切なお客さまです。
人類の大半は、東京感覚から かけ離れたところで
日々を送っていること、分かってください。

<5>いつか見たアイデア
他社様にフィットしたアイデアが、ウチに合うとは限りません。
クリエイティブは、オーダーメイドでお願いします。

あと、おまけ。
コンテの説明をするとき、ドーン!バーン!なんて
演出をつけちゃったりしますけど、
(私もちょっとやってましたけど)
あれはいらない気がしますね。
淡々と、簡潔に伝えてもらっても
企画が良ければ伝わりますもん。

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