リレーコラムについて

笑っても40、泣いても40。

星野俊夫

母親を病院に連れていったら
癌だと言われた。
その時、母親は76歳、オレは38歳。
ちょうど人生の半分のところでオレが生まれて
オレの今が折り返し地点なんだ、とその時、妙にリアルに感じた。
結局お袋は翌年、亡くなったけど、初めて人生時間をフルスケールで感じた経験でした。

時間って残酷だなぁと思うようになったのは、その頃からです。

40にして迷わずと言いますが
その頃は迷われませんでしたか、と聞いたら
「40になったらみんな迷うから、ああいう言葉があるんです」と
去年、秋山晶さんは、教えてくれました。

種を明かせば、というほどではありませんが、
私が一週間かけて描きたかったテーマは「時間」でした。
「時間」 の中にあるFollow Your Heartを書きかったんです。
Follow Your Heartは、直訳すれば「あなたの意志に従え」。
でも、自分の思うように生きるって、意外と難しい。だけど、
・他の仕事と出会ったり(月曜日)
・平安末期と比べてみたり(火曜日)
・夢で人生の残り時間を感じたり(水曜日)
・自分にケリをつけたり(木曜日)。
毎日、忙しくて気がつかなかったけど、何かのきっかけで
ふと無意識だった「時間」という概念が、ぽっこり意識の上にあがっくる時があって
「このままではいけないよ」とか「やっておかねばダメでしょ」と自分のココロが
声をかけてくる。
40歳のFollow Your Heartって、そんな感じかなぁ。

一週間おつきあいいただきまして
ありがとうございました。

次は、藤田勝久くんです。
リクルート時代は、よく後輩を昼/夜励ますガテン系なナイスガイでしたが
いまでは、すっかり売れっ子の外資系コピーライターです(と本人が言ってました)。

では、来週からよろしくお願いします。

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