リレーコラムについて

ヤマは、当たることがある。

宮田知明

2007年の、クリエーティブ転局試験。

1次の筆記試験は、全員が同じ会場で受ける。
数えると、70~80人くらいの人がいた。
その中から、受かるのは若干名、合格者ゼロの年もある。
「こりゃムリだな。」そう思った。

課題が回ってきて、ボクは凍りついた。
ヤマが・・・当たったからだ。

旅行中にも、スケッチブックを持ち歩き、
勝手に自分で課題を決めて、ビジュアルやコピーを考えていた。
そのうちのひとつが、出てしまった。

「やった!」と思ったのは束の間、
次に頭に浮かんだのは、「本当にこれ、面白いの?」

そこで、まずは前の案を捨て、別の案を考えようとした。
でも、思い浮かばない。残りの1~2時間で、
やっぱり元の案で行くことにした。
時間がない。結局、最後はほとんど殴り書き、
終了の合図とともに、なんとか書き終えた。

「落ちたな・・・」
ヤマが当たったのに、この体たらく。情けない。
来年、きっとヤマは当たらないだろうから、
もっと真剣に取り組もう。本気で悔しかった。

そんな1次試験の結果は・・・「合格」。
まさか。予想しない結果に、動揺した。
2次試験は2週間後。筆記試験で提出した内容を、
自分なりに練り直し、プレゼンしてください、とのこと。

この「練り直し」という言葉に、救われた気がした。
まだ粘れる。

その日から、時間を作ってはファミレスにこもって
あーでもないこーでもないと考え始める、
まさに、サボリーマンになったのでした。

本日も、読んでくださって、ありがとうございます。
ちょっと長くなってしまいましたので、
2次試験のお話は、また明日にさせていただきます。
それにしても、リレーコラムって、思ったよりしんどいですね。
あと3日、がんばります。

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