リレーコラムについて

つづき

武藤雄一

第3話の続きです。大変申し訳ありませんが、今日の第4話目か
ら僕のコラムを読んだ方は、第3話から戻って読んでいただく
と今日の話しがより理解できると思います。

で、僕はADとカメラマンと僕が書いた自信のあるボディ
コピーの話しをしていたら、ヘアメイクの人が僕に向かって
「武藤さんて、文系ですか」って、聞いたんです。
大学の理系と文系のあの「文系で」すよ。
それは、僕にとってここ10年は聞いたことのない言葉でした。
一瞬僕の動きはとまって、そのあとしばらくたって、僕は
その人に「はい」と答えてました。だって、だってその人の
問いに答えるなら、僕は確かに経済学部の文系出身だから。
仮りにその人が「武藤さんてコピーライターだってんですか」
って聞いていたら、「そうですよ、2年間もつきあっていて、
忘れちゃったんですか」なんて展開にもなるけど、「文系で
すか」と聞かれたら「はい」としか答えようがない。その
人は「そうですか」と言って少し優しそうな笑いを浮かべて
ました。それから「僕は実はコピーライターなんです」と
何度もその人に言おうと思うんですが、そのあとその人が
なんていうのかが怖くて今だに言えてません。

しかしなぜ、こんなふうに僕は相手にとって軽い存在に
なってしまうかというと、原因は僕のコピーライター
コンセプトにあるのです。
それは、こういうコピーライターになろうという到達点な
のですが、ズバリ僕のコンセプトは「軽い巨匠」です。
「武藤さんてさぁ、いつも面白いことばっか言っちゃって
て、本当に楽しくていい人だけど、コピーが抜群にいいんだ
よね」と言われるような存在。「やっぱり一流って、全然
飾ってないんだよね」と言われるような存在。学校でも
よくいたじゃないですか。授業中は面白いことしか言わない
んだけど、実は運動神経がめちゃくちゃよくて、球技大会
なんかでダントツに輝いちゃうヤツ。ああいう存在になりた
いと思って、もう6年の歳月が流れようとしています。
しかし軽い巨匠には、大きな大きな落とし穴が潜んでいたの
です。その落とし穴とは、
「軽い巨匠は本当に軽んじられてしまうという事実」
ようするに「ナメられてしまう」わけです。
あるCM会社の若い若い制作の女の子に酔った勢いで「武藤
さんは、コピーよりキャラがたってる」と言われたときに
それに気付きました。「軽い巨匠」を目指して6年目の発見
でした。

コラムが遅れたこと、深くお詫びいたします。すみません。

NO
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