リレーコラムについて

バカは死ぬまで治らない?

西橋佐知子

「筋肉少女帯の追っかけだったんだって?」
身近な人に、そう聞かれることがあります。

そんなことはない。断じてないです。
強いて言えば、大槻くんがまだ浪人生で親に隠れて
バンド活動をやっていた頃、あの頃のインディーズシーン
そのものを私は追っかけていました。

84年頃から3年あまり。
当時はインディーズバンドを取りあげるメディアほとんどなく
私は友達とそっち系のミニコミ誌を作っていました。

ある日、そのミニコミの読者である女子中学生が
“ぜひ手伝わせてください”と手紙をくれました。
“右の頬を打たれたら、左の頬も差し出す覚悟で臨みます”
中学生らしからぬ文面に私は心動かされ、以降、
彼女とは姉妹のように共にライブハウスに通うようになります。

彼女はミニコミが休刊するまでの足かけ3年の間に、
布袋寅泰や町田町蔵といった、今ではすっかり大物になって
しまった人たちのインタビューなんかをやってくれたりしました。

さて。あれから10年以上。
あの娘はいま、どうしてるんだろう…?

そう懐かしく思い出していたミレニアム。
偶然、彼女と再会したのですよ!ネット上で。

彼女が作るロックコンシャスなサイトを
たまたま私がクリックしたのです。
“でかしたぞ、インターネット!”2人は思わず叫び、
ネット上の再会は、リアルな再会となりました。

雀百まで踊り忘れず…オトナになっても“ライブばか”どうし
だから再会できたのか。ネット時代のたまものなのか。

出会った当時15歳だった彼女は30歳になり、
六本木でロック臭がプンプン漂うスナックをやっています。
ちょっと興味のある方はこっそり私を訪ねてください。
私のボトルで飲みましょう。

  *  *  *  *  *  *  *  *

一週間、おつきあいありがとうございました。
月曜日からは、やさしくてお料理じょうずでとてもステキな
フリーランスの松塚しのぶさんが登場します。

NO
年月日
名前
5774 2024.10.09 飯田麻友 最後の晩餐
5773 2024.10.08 飯田麻友 「簡単じゃないから、宿題にさせて」
5772 2024.10.04 高崎卓馬 名前のない感情
5771 2024.10.03 高崎卓馬 母のひとりごと
5770 2024.10.02 高崎卓馬 批評と愛
  • 年  月から   年  月まで