リレーコラムについて

なぜか BEATLES

小林弘昌

なぜか BEATLES
                                                                
一昨年、ジョージハリスンの『リビング イン ザ マテリアルワールド』という映画を見て、なぜか、火がついた感じだ。それから、さまざまなBEATLESものを買い集めてしまった。大人買いってやつです。金もないのに。                                        
       

昔のレコードがあるのに、今回、デジタルリミックス版のCDで全アルバムを買い揃えてしまいました。さらに、DVDで、HELP!やLET IT BE 、コンサートフォー ジョージなどを買いあさってしまった。                                                      

もちろん、私はBEATLES世代ではない。リアルタイムに聞いてたのは、小学校の時だったし。だいぶ乗り遅れてる。でも、ずっとアイドルはビートルズだった。学生時代にギターとか買った時などは、ビートルズになろう!と本気で思ったものだ。そういう時代だった。中学や高校時代は、ホワイトアルバムやアビーロードを擦り切れるほど聞いていた。全部が斬新だった。音楽はもちろん、風俗的にもやりたいことはみんなビートルズがやってしまった感がある。だから、1980年にジョンレノンが射殺された時、あー終わった、と思った。                                         

それから、何十年かたった今、である。YouTubeで検索すれば、いくらでもビートルズの画像が見れる時代。たまに半日、そういう画像を見つづけていることもある。当時からすれば夢のようだ。中学の時は、おこずかいをはたいてレットイットビーの映画を見るのが精一杯だった時とは隔世の感がある。                                          

ロンドン五輪では、年とったポールマッカートニーの姿を見て、あーもうこんなに時間が流れたんだ、と実感した。でも考えたら、ポールだって70才、年取って当たり前、歌っていること自体、すごいことだ。                                                 

ロックが大好きで、10代20代はおこずかいの大半をレコードに使っていた。時の流行を追いかけ、サザンロックだ、AORだ、アンビエントだなどと言っていた私が、時を経て、家に来た初めてのステレオでアニキと一緒に聞いていたビートルズ(FOR SALE だった)に戻っていく。若い(幼い?小学4年生くらい)頃、初めて大音響でショックを受けた音楽、心に響いたサウンドは、きっと一生変わらない。三つ子の魂百まで、じゃないが、10歳の音楽体験、50歳で復活!か?                                     

何でも今年はビートルズデビュー50周年らしい。だから FMでもI WILLやDRIVE MY CARなど、あまり有名でない曲などもけっこう流れている。その度に、学生の頃に聞いたときの、何だかふわっとした気持ちが思い出されるのは、悪いことではない。

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