リレーコラムについて

お散歩人生(犬編)1

小林弘昌

特筆すべき体験も趣味もない私に、ついにリレーコラムがまわってきてしまい、なにを書こうか、迷いに迷いました、が、ま、肩肘貼らず、毎日の犬との散歩の話題でもとっかかりにしようかと思いました。                                                   

わが犬は、ボーダーコリー。名前はducati。ふだんは、ドゥカと呼んでいる。近所のおばさんたちは、ルカと呼んでいるが、気にしない。本人も大いに尻尾を振っているので、それでいいのだろう。うちに来たのはもう十年前。
犬を飼う事自体は、もともと大の犬好きなので、奥さんの賛成さえあればすぐに決断できたが、『ボーダーコリーというのは牧羊犬で、運動量が半端ないですから、一日2〜3時間の散歩を覚悟して下さい。』と健康診断した獣医さんに言われて、それなりの決意のもと、飼い始めた。                                                         

今までの、朝は9時過ぎに起きてのそっとパンを食べて会社行くグータラな暮らしから、毎朝6時半に起きて、約一キロ離れた公園まで散歩する暮らしへ。そこでボール投げとかして帰ってくるので、毎朝、約一時間超の運動をする超健康生活へ。犬はいくら走っても、走り足りないようすだが、こっちはもう勘弁して、と言って帰路につく。家にもどると腹ペコ状態。朝食をしっかり食べて会社へ。暮らしを変えたら、体調はぐっと良くなった。煙草もやめたし。でも残念ながら、けっして痩せることはなかった。ちょっと太ったくらいだ。                                          

夜の散歩は、基本、奥さんの役目だが、早く帰ったときには、頼まれる。ここでも一時間以上散歩してくるので、下手すりゃ一日に2~3時間、この犬と散歩していることになる。プライベートタイム=犬 みたいな暮らし。平日の家ではご飯、お風呂、散歩の毎日。休みの日もドッグランやら、お台場やらに犬を連れて行くので、本当にすべてが犬中心の暮らしに転換した。                                                 

ま、子供もいないから、家族が増えてそれなりに楽しい。そのうえ犬の場合は子供と違って24時間一緒にいるから、離れられない。散歩はトイレでもあるから、今日はやめようとも言えない。365日決行だ!台風でも完全防備で散歩する。でも、嫌じゃない。今ではもう完全に生活の一部となり、散歩しないと体調崩しそうなくらいだし。精神的にも必要不可欠で、もう散歩なしでは生きてゆけないほど、散歩フリークになってしまっている。

街を歩いていると、近所の犬好きなおばさんとかと友だちになるし、街の店など変化に敏感になるし、季節をしっかり体感できる。育った所に住んでいるので、小中学校の同窓生ともあったり。これといった趣味のないわたしには、ぴったり。
すっかり、はまってしまったのであった。(続く)

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