リレーコラムについて

自己紹介だよ

小幡観

尾形さん、引き受けました!

さて、みなさん。
急に私のようなものがやってきて「よう、こんにちは」と手をあげても
あなたはきっと「こいつ、ナニモノ?」と読む気も失せるでしょう。
TCCの会員といっても、その隅っこでひっそり生きている
私のような小物にはまず自己紹介が必要です。
1983年、新人賞をとって会員になりました。入社3年目のことです。
そのときの年鑑は、クリスタル製ペンシルの写真を表紙にあしらった
素敵な装丁の本だったはずです。
会社にいて、たいした仕事でもないような仕事をしていたところ
当時の中村誠宣伝部長が急に席までやってきて
「小幡君、おめでとう」と握手してくれたのを覚えています。
そこではじめて私も新人賞に選ばれたことを知ったのです。

ある日、TCCからお呼びがかかり、年鑑のための顔写真をとる、
ということになりました。会社の上司にそのことを報告すると
「ではきちんとした、恥ずかしくない格好で行きなさい」と言われました。
新人賞受賞者全員が集められ、流れ作業で顔写真の撮影が始まります。
しかし私のように生真面目な姿のコピーライターは他に1人もいません。
できあがった年鑑をみると、私だけが浮いた格好をしています。
しかも、寄り眼顔です。白眼をむいていないだけましですが
どう見ても、失敗写真といえるものでした。
どうして何枚も撮影したもののなかで、これを選んだのだろう。
さらに言えば、受賞作として掲載された作品は、応募した自分の作品の中でも
もっともどうでもよい、いわば数合わせのための作品でした。
確か当時、新人賞の応募規定には5点を揃えることになっていました。

そんなもんだから、
年鑑ができたらあの人にも見せよう、この人にも見せよう、
好きな人にも何気なく年鑑を渡して「ああ、今回新人賞をとったもんでね」
なんてええかっこうしてみよう、と計画していた野望は一気になえたのです。
と同時に、TCCは私に意地悪をしているのではないか。
少なくともよい感情をもっていないのでは、という疑いが
インクの染みのように広がりました。
TCCに対する愛と憎しみは縄の如くからみあい、そのように始まったのです。

(さあ、それからどうなる。次回をおたのしみに!)

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