リレーコラムについて

金髪考

原智史

あなたはいま、金髪ですか?
もしくは、かつて金髪にしたことがありますか?

僕は先日、30歳を過ぎて、
生まれてはじめて金髪にしてみました。

なにかと理由を聞かれては、
そのたびもっともらしいことを言うのですが、
実際のところ、あんまり深い理由もなく、
長いこと付き合った自分のイメージに飽きがきたのと、
幸い現在の会社がそれを許してくれそうな気がしたので、
美容室で思わず「金髪で!」と発注をしたのでした。

発見をいくつか。

●服が似合わなくなる

やはり、日本人の場合、いかに誠実な顔立ちをしていても、
(あるいは、誠実な顔立ちをしているからこそ)
髪が金色になった瞬間、いかがわしさが全開になります。
それ相応に服もいかがわしい方向に振っていかないと、
どことなくアンバランスな印象になってしまいがちです。

●意外と性格までは変わらない

よく金髪にすると、それに合わせてなんとなく内面も
クリエイティブな方向へ鼓舞されるなどという人もいますが、
僕の場合、そのようなことはあまりないような気がします。
むしろ、たまに鏡を見て、あっ!金髪の人がいる!
とビックリしたりします。(忘れてるわけですね、完全に)

●「ああ、オレも、昔は金髪だったんだよ」

ある日突然、金髪にして会社にいくと、
なによりまず、他人の反応が楽しみです。
その中で意外と多かったのがこの言葉。
僕もいつか、後輩が金髪にしてきた暁には、
若さへの憧憬といくばくかの自尊心を胸に、
おなじ言葉を呟こうかなと思いました。
金髪の先達に敬意を払いつつ。

というわけで、なんとなく現状に飽いている方へ、
てっとりばやい暇つぶしのひとつとして、
「金髪」はなかなか悪くないのではという気がします。
状況が許せばぜひ。

頭皮へのダメージとその後の髪への影響につきましては
責任を持ちかねますのであしからず。

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