リレーコラムについて

たのしとチップ

萩原ゆか

ところで、うちに九九のゲーム機がある。

たのしが、小学生のいとこから譲り受けたもので、
次々とかけ算の問題が出され、一段クリアするたび、
「スゴイ!スゴイ!○の段はオッケー!」
と、そのゲーム機が言うのだ。

たのしは、子ども特有の吸収力と記憶力を存分に発揮し、
かけ算のしくみを理解せずに、三の段までクリアできるようになっている。

ところで、うちにチップという犬がいる。

わさわさと、剛毛がいっぱい生えているけど、お腹はつるつる。
しかも、メス犬なので、おっぱいがある。
だから、たのしはチップのお腹が大好き。

さて、今日もチップをひっくり返したたのし。
新しい遊びを思いついた。
並んだおっぱいを押しながら、
「スゴイ!スゴイ!一の段はオッケー!」
だとさ。

そんな風に遊ばれて、どんな気持ちなのかしらとチップを見れば、
意外と悪くない、みたいな顔をしている。
むしろ、楽しい、くらいの。

わたしには、そんな顔、見せないのに。チップったら。

あっさり、たのしに負けた気がした。

特に中身のないウダウダも、
人と人の、もしくは犬の、気持ちをつなぐということだ。

そうそう、わたしのこの中身のないウダウダコラムだって、
先週の北田くんと、来週の小島くんをつなぐことはできる。

というわけで、

来週は、小島くん。
わたしが博報堂にいた頃、同じ、楽しい黒須チーム時代を過ごした
博報堂の小島コジくんです。

コラムをお願いしようと、久しぶりに電話したら、
「でも僕、相変わらず交友関係せまいんで、
 次につなげる人、いないです。」
と、言っていました。
そういうところが、いい感じです。

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