リレーコラムについて

「かみ」のはなし。

西尾ヒロユキ

「波」媒体が好きか、「紙」媒体が好きか、
と聞かれれば、僕は迷いなく「紙」が好きだと答える。
とくに新聞広告が好きだ。

新聞は、アダルトだ。

これは、2008年11月7日の日経新聞夕刊に掲載され
た僕のコピー。
TCCと日経新聞社広告局との合同企画で、
08年に新人賞を受賞した32名が
「新聞広告を広告しよう」というテーマでコピーを書いた。

新聞は、世の中のメッセージが集積されている場所だ。
書く側はもちろんのこと、
読む側も、新聞を前にすると姿勢を正す。
新聞を読む時は、新聞を読む気持ちになっている。
読む体勢になっている。
テレビやラジオ、雑誌、OOHなどの他のメディアで、
姿勢を正すことはない。
だから新聞広告は、
見てくれやたたずまいがとても大事になる。
読んでください、とちゃんと言っていないといけない。
それは、新聞が今では数少ない「大人のメディア」として
存在しつづけているからだろう。
大人の存在だから、
世の中に対して本当に伝えたいメッセージがある時、
しっかりと届けてくれる。
それができるメディアは、新聞しかない。
数十秒のTVCFやラジオCMでは伝えきれない。
交通広告やOOHでは、しっかりと相手と向き合うことはできない。
そうなんだ。
一対一で、じっくりと真剣に向き合えるメディア。
それが、新聞なんだ。
一対一で対峙するから、姿勢を正したくなる。
メッセージを、真正面から受け止めようとする。
これからも、新聞は世の中のさまざまな声が集積され、
日本の今を俯瞰できる場所であって欲しいと思う。

僕の「はなし」は、今日で終わりです。
一週間、聞いていただいて
ありがとうございました。
今朝、「武器は見つかったか。」と、局長に言われた。
そして、「我社の武器は、西尾だ。」と、大きな笑顔で言ってくれた。

僕のリレーコラムを、みんなが読んでくれていた。
本当に感謝です。

16日(月)からは、91年入会、レマンの佐藤弘美さんが登場します。

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