リレーコラムについて

ラビット倶楽部とは。

村田幸一

そう、昨日までに紹介したピーターズクラブとともに、
僕のゴルフライフを支えているもうひとつのフリークス集団、それが
これから紹介するラビット倶楽部です。
ピーターズが英国スタイルだとすれば、こちらは米国式。
強豪がひしめくアメリカのPGAツアーには、シーズンの本大会に出場する
資格を持たないプロがたくさんいます。彼らにはかつてのナイキツアー、
BUY。COMツアーのようないわばファームの試合、それは賞金も小さいわけですが
そこで良い成績をおさめ、本大会のマンデートーナメントの参加資格を得なければ
なりません。(通常、月曜日に本大会の予選が行われるのでマンデートーナメントと
呼ばれています)さらに予選さえ通らないときには、突然の欠場者がでることを期待して
本大会初日の前夜から会場となるコースに待機してポッカリあく席を待つという
苛酷な条件のなかで、仲間同士でしのぎを削りあっているのです。
広いアメリカ大陸を、おんぼろのクルマで渡り歩き、クルマで寝泊りし、また次の
小さな大会をめざして長距離を走るひなが。クラブをかちゃかちゃ鳴らしながら
大陸を駆け回るその姿は、まるで野ウサギ。彼らを称して、愛情と軽蔑とをブレンドして
アメリカのゴルフファンは、ラビットと呼んでいるのですね。
スポンサーもつかない彼らのファッションといえば、自前のチノパンによれよれで少し大きめの
ポロがお決まり。で、こんな僕らの普段着のようなゴルフスタイルにも共感できて
(だってそれまでの日本のゴルフファッションといえば、だれかさんに代表されるように
それはいかにも・・・・)僕たちのラビット倶楽部は誕生したのでした。
創設の中心となったのは、アートディレクターの副田高行キャプテンとコピーライターの
小島英資副キャプテンの2人。現在28名ほどのメンバーが年間6試合を戦って
年間のチャンピオンの座を競いあっています。
倶楽部の定款のいちばん初めに「メンバーは上質なゴルファーをめざすこと」と
あります。そう、定款です。なんと27項目もあります。でもこの初めにある「上質」という
キーワードが倶楽部のありかたをすべて集約しているのですね。
明日、また続きをお話します。

NO
年月日
名前
5772 2024.10.04 高崎卓馬 名前のない感情
5771 2024.10.03 高崎卓馬 母のひとりごと
5770 2024.10.02 高崎卓馬 批評と愛
5769 2024.10.01 高崎卓馬 再会の夜
5768 2024.09.30 高崎卓馬 ともだちの木
  • 年  月から   年  月まで