リレーコラムについて

両立に惑う。

和田佳菜子

今日、思わず「おぉっ!」と声が出た

ニュースがありました。

「おかあさんといっしょ」の夕方放送が

16時台から18時台に移動するそうです。

もちろん理由は共働き世帯の増加など。

これってけっこうすごくないですか。

うちの場合、子どもたちは19時帰宅なので

あまり関係はないんですけど、

それでもなんか子育て生活の

「こうあるべき」という規範的なものが

ちょっと変わる感じ。

16時には家にいて、18時には夕飯で、

19時にお風呂、20時就寝 is the best!

みたいな謎のプレッシャーが弱まる感じ。

いい。

 

自治体が行う〇歳児健診とかって

本当になんか心重たくなるんですよね。

栄養士の言うような食事作れないし、

がんばって作っても食べてくれないし、

タブレットさんにお世話になってるし。

睡眠が大事と言われても…すみません…

21時台に寝ればいい方です…みたいな。

実際のところ、そういう理想の生活って

どれくらい子どもに影響するんだろう。

だれか総合的に統計とってるのかな?

総合的な幸福度なんて測れないじゃない!

と、心の中で抵抗心を沸き立たせつつも

ニコニコやり過ごしてきたものです。

元気だし、すくすくだし、不安ないです!

とそそくさ帰ってきたものです。

 

でも「両立」への惑いは常にあります。

自分の仕事 × 自分の家事・育児って意味での

「両立」というよりは、

自分の仕事 × 子どもの生活って意味で。

コロナ禍でほぼ完全在宅勤務になり、

通勤時間分も仕事できるようになり。

本当にありがたい今日この頃ですが、

子どもが帰ってくると分かっている

(送り迎え担当はパパです)

19時になってもPCを閉じれないこと多し…

「あとメール1通…!ここまで…!」

家族に謝りつつワチャワチャし、

夕飯~就寝までの子育て香盤が

明らかに押し押しになることに嘆く。

それはそのまま、子どもの就寝時間を

ダイレクトに遅めていくわけで。

ただただ「ごめん!」です。

あとまあ、自分自身の育ち方とも

関連はするものですが、

子どもの進路をほぼ何も考えていない。

私もほったらかされていたし、

まあ、何とかなるでしょうと高を括る。

学校の宿題だけはやってよ、程度。

みっちり受験などを見据えている

お友達だって多いのにねぇ。

これまた「ごめん!」です。

 

こういう「ごめん!」を重ねるたびに

仕事をつい優先したくなり、

仕事のことを考え続けていることが

ときおり、申し訳なくもなる。

「自分>子ども」ってことだもんなぁと。

でも、結局はあの子たち、

保育園も学童も楽しみまくってるし

ギャーギャー楽しそうだし、

何より健康だから、ま、いっか。

と強引に惑いの矛を収めるのです。

そして、勝手気ままに気の向くままに

ギューーーーーーーーーーーーっと

抱きしめさせていただきます。

間違いなく、世界一、愛してはいるのよと。

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