リレーコラムについて

カラオケが苦手なバンドマン。

嵐田光

こんにちは、博報堂の嵐田と申します。
2004年にTCCに入会して、リレーコラム、いつ来るか、いつ来るかと待機していたのですが、
ついに僕のところにも、このバトンが来ました!

って、16年も経ってるよ!!
リレーコラムを担当した同期からも頼まれない・・・トレーニーからも頼まれない・・・
僕って、そんな存在感ない?みんなの頭の片隅にもいない?じつは、ちょっと悩んでました。

なので、石下さん、ありがとう!
「えー、やだよー」って言ったけど、ちょっと、うれしかったです。

さて、そんな僕ですが、今回のコラムでは「バンド」について、書こうかと思います。
たくさんの多種多様なコピーライターが所属するTCCの中で、
自分がコラムに書けることがあるとしたら、なんだろうって考えると、「バンド」なのかなと。
僕は学生の頃から、ロックバンドをやっていて、今でもライブ活動をしています。

いや、バンドをやっているだけで、音楽への愛とか、ロックの知識とか、ぜんぜん先輩方に敵わないのですが、
バンドでライブをした数だけなら、おそらくTCC会員の中で1番なのでは?
(これを機に、ざっと数えてみたら、通算300本くらいライブをしてました。)

そうなんです、僕は「バンド」で「ライブ」をするのが、とにかく好きなんです。
聞くのも見るのも好きだし、曲を作るのも好きだけど、音楽においては、ライブをしてる時が、いちばん楽しい!
この感覚って、広告制作の過程では、味わえないんですよね。撮影現場のライブ感とも違う・・・
で、そんな感じで、ずっとバンドを続けていると、チャンスっていうのは、めぐってくるもので、
2015年に、ユニバーサルミュージックのEMI RECORDSから念願のメジャーデビューをすることができました。
広告の仕事を続けながら、デビューするというのは、無理なんじゃないかと自分でも思ったんですが、
こんな機会なかなかないと応援してくれた広告制作の同僚たちと、
週末バンドマンということを容認してくれたレコード会社のおかげで、どうにか両立させることができました。

こんな話をすると、あらしださんは、さぞかし歌がうまいのでしょう。と言われます。(一応、ボーカル担当。)
でも、僕、本当に歌がうまくないんです。
さっきも書いたように、バンドでライブをするのが好きなだけで、
じょうずな歌を聞いて欲しくて、バンドをやっているんじゃないんです。

これは、バンドマンあるあるなんですが、カラオケに行くと、過度に期待されます。
そういう時、僕の場合、本当に困ります。
「なんか歌ってよぉ〜〜〜。プロの歌、聞いたいぃ〜〜〜。(←酔ってる人)」
いやいや、ほんと、うまくないんですって答えても、
「またまた謙遜しちゃってぇ〜〜〜。絶対、うまいにきまってるよぉ〜〜〜。」
もう、こうなると、歌うまで相手は引きません。悪気がないのもわかっています。目がキラキラしてます。
そりゃ、メジャーデビューしてるって聞いたら、歌がうまいと思うのは、当然です。

そもそも、プロだと思うなら、タダで歌わせるなよ!!と反論してやろうかとも思いますが、
ぐっと堪え、心を無にして、斉藤和義とか、奥田民生とか、ウルフルズとかを、僕なりに全力で歌います。
そして、Aメロを歌いきったくらいで、頼んできた相手の顔を見ると、

「・・・。」

でた!!このリアクション!!!
反応に困ってるやつ!!!もう100回くらい味わった!!!!!
平井堅を期待した?それとも、直太朗?独唱できるレベルだと思った?
だから、言ったじゃん!!うまくないって!!

そもそも僕、自分のバンドの曲をカラオケで歌っても、80点くらいしか出せないんです。
自分が作った曲なんですよ?なのに、80点!本人が歌ったら、それが正解、100点じゃないんですか?
でも、機械は正直なんです。ご本人さま優待とか、ゼロ。
おまえの歌、単純に音楽的にハズれてるよって指摘してくるんです。残酷!!

そんなわけで、僕はカラオケが苦手です。極力、カラオケには行きません。
みんなに、あんな気まずい思いをさせたくないですもの・・・

皆さん、僕からのお願いです。
すべてのバンドマンが、歌がうまいと思わないであげてください!
中には、僕のように80点でも、好きという気持ちだけで続けられているやつもいるのです・・・
「プロ=技術が高い」というのは、一部例外がある!バンドの場合!
でも、ロックってのは、そんなのも許容してくれるから、おもしろいんだと思います。
いや、それって、ロックだけの話じゃないか・・・?

さて、次回は、そんな歌がうまくないバンドマンが、
なんでメジャーデビューできたのかを、お話できたらと思います。

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