リレーコラムについて

血が騒ぐ!

谷口知二

実はおやじはヤクザだった。
正確にいうとヤクザをしていたことがあった。
戦後復員してから商売があたり、京都の先斗町あたりでは、ターサンと言えばそれは有名なお大尽だったらしい。
が、それもつかの間、連帯保証人になったばかりに、敢え無く破産。お定まりの夜逃げを繰り返し、博打にも手を出した。
その打ち方がアッパレだったので、ある組の親分に認められ、杯を受けることになる。ターサンがヤーサンになったのだ。
昨年のことだ。京都のおばちゃんが私の顔をしげしげと見つめ「あんた、お父ちゃんにそっくりやわ。」そう言われて嬉しくないはずはない。
それからだ、「今やからいうけど、お父ちゃんヤクザやってはったんや。」

「プレゼンは博打みたいなものだから。」そうのたまう営業に、いや違う!プレゼンは博打じゃない。必ず勝つ法則がある、それを見つけ出すことが我々の仕事だ、と声を荒げたことがある。
中堅代理店の性か、まぎれもなくプレが多い。おかげでプレゼンはだいぶうまくなった。うまくなった分だけ勝率も高い。
しかし、勝率は確かに高いが、クリエイティブに面白さが欠ける。と、自分でも思うようになってきている。
それを相談した先輩に「石橋を叩いて渡るのもいい。しかしさ、のるかそるか、エエイとばかりに博打を打ってみるのもいいよね。」

最近、「博打」に凝っている。
血は争わないほうがいいようだ。

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