リレーコラムについて

井筒和幸周辺から

髙崎卓馬

井筒和幸ってひとは、たぶん天才なんだ、と思う。
これから傑作を撮るかどうかはわからないが、
とにかく「ガキ帝国」と「岸和田少年愚連隊」という
傑作を2本も作っちゃったのだから、間違いなく天才だ。
ということを知らない人が多すぎる。いいんだけど。
ふと、思います。最近。
映画ってわりと職業柄近くにある世界だけど、
やっぱり決定的にちがうんだなぁ、と。
映画って、何も起きなくてもいいんだもん。
なんにもお話が展開しなくてもいいんだもん。
でもやっぱり気持ちがぐらぐら揺さぶられたりして。
CMってやっぱり何か起こして着地させるじゃないですか、
そうしないとカタルシスない。なんとなく。
見てても作ってても。
なんかが決定的にちがうんですよね。
かといって、広告的思考の映画をつくろう!
なんて安い考えでは走れないし。
そういう安直な企画がみえちゃうと
わざわざ2時間近くつきあう気にもなれない。
もっと良さそうでまだみてない映画がたくさんあるし。
なんかなー、そういうとりとめもない
映画とCMのふかい境界線のことを思うと
寝れなくなっちゃったりして。
まぁくらべることじたい無意味なんだけど
なにせこっちの世界の住人だから、ここからしか物事は見れないし。
(支離滅裂になってきた!)
ぐじぐじ考える前に、考えちゃえばいいんだけど。
うーん。

ま、井筒さんの映画を観てないひとは、是非みてください。
日本映画の宝です。という話でした。

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