リレーコラムについて

2Hのひみつ

佐藤義浩

その人は(本人のために名前は伏せる。関西出身。女性)何人かのグループでテニスをやる事になっていたようです。で、そのグループのだれかがテニスコートをとってくれることになっていて、連絡の電話が入ったのですが、本人は折り悪く外出していなかったようです。そして彼女が帰ってきたとき、デスクに1枚のメモが乗っていました。そのメモにはこう書かれていました。
「●×テニスコート、2Hとれました」
それを見た彼女はわりと大きな声で、こう言いました。
「わー、すごい。2ヘクタールもとれたんや」
山林じゃないんだから、どうやってそんな広いところでテニスをやるんでしょうか?ボクは思わず、ラケットを持って野山を駆けめぐっている彼女の姿を想像してしまいました。おわかりでしょうが一応説明しておくと、2Hは2hour。2じかん、ということですね。かっこつけてメモを書いた人にも多少の責任はあると思います。

広告会社なんてところにいると、わりとややこしい名前のところから電話がかかってきて、メモの間違いなんていうのは頻発するのですが(2ヘクタールはそれとは関係ないと思うが…)こういうメモがありました。
「▲×さんへ。蓬莱レコードさんよりTelありました」
そうです。これはフォーライフレコードですね。電話をとったのがわりと年輩の人だったのですが、さすがに難しい字を知っている。それにしても、ね。

まるでクイズのようになってきましたが、こういうこともありました。
ボクが所属しているのは「3CD局」なんていう、それだけでやばそうな名前のところなんですが、まあ、内線がかかってくると、みんな「はい。3CDです」と、出るわけです。そのとき電話をとったデスクの彼女は、ちょうど部費の計算をしていて、思わずこう言ってしまいました。
「はい。3千円です」

えー、こういうふうに会社の人ばかりネタにしていると、あとで恐ろしいことになりそうだ、とはおもっているのですが…ま、いいか。
冒頭の「2ヘクタール」の彼女は居酒屋でこう言ったこともあります。
お品書きを見て「〆鯖」を注文しようとしたんですねえ。
「あ、うち、メサバ」…正解はしめさばです。念のため。
ちなみに彼女はコピーライターです。

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