リレーコラムについて

イロ男好き

大石真規子

すみません。遅くなりました。それから、行変えがおかしい
ゾ!というお電話をいただきました。重ねてお詫びします。
白石君、ありがとう。今日はちゃんとなっていますように。

さて、先日女性コピーライター三人と飲んだ時のことです。
そのうちの一人が、いまジャニーズjrにはまっているという
話から、芸能人では誰が好きか?という話題になりました。
私は、何の不安もなく、「尾美としのり」と答えました。
すると、その場の空気が一変したのです。「はぁ?」ってな
感じです。「なんで?」と言われました。「どこが?」とも
聞かれました。そして極めつけの一言、「私、尾美としのり
のファンだって言う人に初めて会った・・・」いままでこの
話をするたびに、ほぼ同じ会話がくり返されてきました。
だから、私、もう全然傷つきません。年期も入ってますし。
昔から母に、お前は変な感じの人が好きだね、とよく言われ
てましたし。どうも、そこはかとなく色っぽいタイプに弱い
です。まあ、それも私だけの基準ですけど。尾美としのり、
知りません?大林映画の『転校生』で小林聡美と共演した彼
です。私は『さびしんぼう』がいちばん好きなのですが、
お暇なら見てください。そして、尾美としのりを「イイ!」
と思ってくださった方、ご連絡ください。

芸能人ではありませんが、もう一人、忘れられない色っぽい
男の人がいます。その人は、私がコピーライターを目指して
上京した時に、お世話になった人材派遣会社の担当者です。
いつもワイシャツにピシっとアイロンがかかってて、お肌が
ツルツルで、やはり、そこはかとなく色っぽい人でした。

当時私は、三井不動産でアルバイトをしながら、宣伝会議の
養成講座に通っていました。三井不動産での仕事は、コピー
をとったり、お茶を入れたり、図面を届けたりというもので
したが、超高級マンションのなかも見学できましたし、私が
コピーライターを目指しているのを知るとCFの絵コンテを
見せてくれたりして、毎日楽しく働いていました。これ以上
いると離れがたいなと感じはじめた頃、思いがけず、三井の
契約社員にならないかというお誘いがきたのです。社会保健
もあるし、お給料も良くなる。それにみんないい人ばかり。
グラグラ揺れている私に、その担当者は言いました。「君は
食うために東京に出てきたのか?コピーを書くために来たん
じゃないのか?」と。頭にがつ〜んときました。恥ずかしさ
の極地に陥りました。あの一言がなかったら、今、こうして
コラムを書くこともなかったでしょう。堀さん、感謝です。

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