リレーコラムについて

隠れ営業志望の男 その4

森田直樹

コピーライターになりたい営業はいるけど、
営業になりたいコピーライターはたぶんいない。
でも、営業的な感覚ってコピーライターに必要だと思う。
ヨイショ感覚、とかの意味じゃなくてね。
理性と狂気を合わせ持つってこと。

営業志望だったわけもあって、一緒に仕事をする営業の人たちのことを
よく観察するし、一緒によく飲みに行ったりする。
これがけっこう面白いんですよ。
現場っぽい、コピーライターよりぜんぜん。
まあいらぬことまで親切にレクチャーしてくれたりもするんですが。
とりあえず、わかりやすい。
単純明解。3秒でわかる。
広告と一緒じゃん、って思う。

僕をひろってくれたあの制作会社には、感謝している。
2年半しかいなかったけど、とりあえずこうして生きてるし。

でもさ、その2年半のボツコピー量は、とんでもなかったよ。
「紙のムダづかいは森林を滅ぼす」とかいう広告がその頃あって、
暗い気分になったことをよく覚えている。

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