リレーコラムについて

じゃ脱いで、とアラーキーがいった

白部真一

 恋人たちも濡れるバレンタインデー、SMパフォーマーのN嬢と僕は乃木坂のとある場所へ向かった。別に、ちちくりあいにいったのではない。撮影なのだ。しかも、撮るほうではなく撮られるほう。アラーキーの写真集のための撮影。僕は脱ぎ、からみ、もだえは禁止されてるから。と、Nに事前にいっておいたのですが、大丈夫大丈夫と冷静なお返事。ほんとかよ、おい。
 スタジオに着くと、そこにはすでに沢山のカップルが。げ、脱いでるおねーちゃんがいる。アラーキーだから当然か。まてよ、俺の立場は。待つこと20分、名前が呼ばれた。目の前にアラーキーがいる。
 写るんです、コニカビッグミニ、6×7、ポラロイド、カメラはなんでもあり、照明もカメラにあわせて変わるなんてヤボなことはしない。アシスタントやスタッフも年季の入った人ばっかり。大人の撮影現場だ。アラーキーのジョークはとっても、おしゃれでスケベーな感じ。人を緊張させることがない。ほんと、すいこまれていく感じ。なるほど、おんなのこが脱いじゃうのも、わかる気がする。僕が、おんなのこだったら、やっぱり…。その時だった「じゃ、脱いでくれる?」ガーン、やられたよ。やっぱり、はめられた。Nはいいよ、SMパフォーマーだし、スタイルも抜群だし。僕ちゃんは、どーするのよ。ここで、ヤダなんていったら、ヤボだし、九州男児の男がすたる。しかし、醜いよ、僕のカラダは。なんてこと、1秒ぐらいの間に考えたんです(オーバーか)。もちろん顔は、あせってるわけです。
 そこで、アラーキーがひとこと「あの、ダッフルコートを脱いだら」。
 汗っかきの僕が汗をかいていたので、気を使ってくれたんですね、アラーキーは。
もう、バカ〜ン。好き好きアラーキー。もう一押ししてくれたら、醜いカラダ見せたのに。とか、バカな余裕をみせながら撮影は無事終了したのでした。
 写真集は「恋愛関係」というタイトルで河出書籍新社より発売されています。店頭でみかけたら、暇つぶしに僕をさがしてみてください。 

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