リレーコラムについて

みんなの安城

古橋亮羽

僕の地元は愛知県の安城市というところだ。
新幹線の三河安城駅でおなじみの安城市だ。

愛知県民は外に出ると、
なぜか出身を「愛知」より「名古屋」としたほうが
コミュニケーションが円滑に進みやすい特性を持っている。

いちど「愛知県出身です」と自己紹介しても
「出身、名古屋だよね?」と、
いつの間にかすり替えられてしまうのだ。

そんな特性を利用して、
愛知の片田舎の出身でありながら
名古屋出身と経歴を偽る者もいるが、
僕は愛知県の安城市出身であることにこだわりたい。
なぜなら安城が好きだから。

そもそも安城は安い城ではない。
安祥城という城の名を縮めて、その名がつけられた。
安祥城とは、あの徳川家康の先祖の居城である。
つまり安城は、天下人のルーツだったのだ。

徳川家康があったのは安城のおかげ。
江戸に幕府が開かれたのも安城のおかげ。
もはや、いまの東京があるのも安城のおかげなのだ。

安城は1920年代から30年代に
農業を頑張りまくっていたことから、
農業の先進国であるデンマークにたとえて
「日本のデンマーク」と呼ばれ
当時の農業シーンをぐいぐい牽引していた。

そのエピソードから名づけられた
「デンパーク」というテーマパークが市内にあり、
老若男女から絶大な人気を博している。
園内の地ビールや手づくりソーセージは絶品だ。
ほっぺたの落下に気をつけていただきたい。

安城といえば、七夕祭りも有名だ。
日本三大七夕祭りにも数えられ、毎年、
全国からおびただしい数の人がやってくる。
「1本の笹に吊るされた最も多い短冊」
のギネス記録まで持っている。
あの織姫と彦星も実は安城出身だった、
という説もあるとかないとかあるわけないとか。
とにかく一生に一度は体験すべきお祭りだ。

そして何より安城は住みやすい。
住みよい都市ランキングで全国ベスト10に入るほどだ。
山も近く、海も近く、都市(名古屋)も近く、
何をするにも便利さ加減がちょうどいい。

あまりに住みやすいので、
この時代にあって人口が増え続けている。
現代日本の深刻な少子化問題にも、
安城は果敢に立ち向かっているのだ。

どうだろう、安城の素晴らしさを
少しはわかっていただけただろうか。

最後に、ひとつだけ言わせていただきたい。

どうでもいい話をしてすみませんでした。

古橋亮羽の過去のコラム一覧

4103 2016.07.01 前向きに悩む
4102 2016.06.30 オチが強引
4101 2016.06.29 みんなの安城
4100 2016.06.28 左は不適切か
4099 2016.06.27 趣味の意識
NO
年月日
名前
5775 2024.10.10 飯田麻友 令和の写経
5774 2024.10.09 飯田麻友 最後の晩餐
5773 2024.10.08 飯田麻友 「簡単じゃないから、宿題にさせて」
5772 2024.10.04 高崎卓馬 名前のない感情
5771 2024.10.03 高崎卓馬 母のひとりごと
  • 年  月から   年  月まで