リレーコラムについて

週末に手品師をやっています。

内田伸哉

誕生会から、大きなイベントまで、出演先は様々ですが、
やはり珍しい職業のため、よく質問攻めにあいます。

「鳩家で飼ってるんですか。」
「やっぱモテるんですか。」
「今までどんな人にみせたんですか。」

とかとか
そんな中でよくされる質問があります。

「マリックさんってすごいんですか」とか
「セロって上手いんですか」とか

私はこの問が大嫌いです。嫌いどころか日本人の闇を感じます。

なぜ、みんな自分で判断しないのでしょうか。

あなたがマリックさんをみてあなたがすごいと思えばすごいはずです。
すごいと思わなかったらすごくはないんでしょう。

あなたがセロさんをみて上手いって思ったら上手いはずです。
上手いと思わなかったら上手くはないんでしょう。

よく
「日本人はみんなが好きなものが好き」
と言いますが、これも似たものを感じます。

タレントが使っている商品を使い
ネットで点数の高い店を順番に回り
みんなが同じ化粧で原宿に乗り出すのです。

日本人は未知のものに対して好きとか嫌いとかを判断できない人が多い民族です。

だから日本は海外ほどエンターテイメントや舞台が発展しないのではないか、ってのが私の仮説です。
もっと世間でみんなが好きとか嫌いとか議論すれば切磋琢磨していいものが生まれるはずなのに、
結局みんなが好きなものが認めたものしか判断できないから、全米が泣いたものしかヒットしないんです。

だから、声を大にしていいたい。
もっとみんな「好き」とか「嫌い」とかガンガン言おうよ、と。
そうすれば、もっと変な面白いものが生まれる素敵な国になるんじゃないかと。

ちなみに僕が一番好きな手品師はマギー司郎さんです。

NO
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