リレーコラムについて

10年越しのバトン

田中真輝

村山くんからバトンを預かりました、
田中真輝と申します。

村山くんは、件の日下祭にわざわざ東京からやってきて、
トロンボーンで「プェ」みたいな音を一音だけ吹いて
退場した、ものすごい胆力のある人です。
真面目なだけではあの芸当はできません。

TCCのリレーコラムですが、昔一度バトンを
受け取っていて、調べてみると2005年の3月、
今から10年前のことでした。
2004年に新人賞を頂いて入会したその翌年です。

いま自分のコラムを読み返すと、おー張り切ってんなー
という感じで照れ臭いですね。
一回目のコラムにつまようじ芸のことが書いてあって
笑いました。
それしかないんか。

手持ちの芸やらなんやらをやりくりして10年、
今年、幸運にもTCC賞の審査委員長賞を頂きました。
審査委員長の一倉宏さん、一度もお会いしたことは
ないですが、本当にありがとうございました。
このコラムをご覧になっていたら、
お中元をお送りしたいので住所教えてください。

今年審査員だった中治さんからは
「おめでとう!あれなー、審査委員長ひとりで
決めはってん。僕らは見てへんのよ。うん。
ぜんぜん見てへん。ラッキーやったなー。
運使い果たしたな」というたいへん含蓄のある
お祝いの言葉を頂きました。
ありがとうございます。
これからは運なしで頑張ります。

占いとかは信じないし、今までそんなことは
一度もなかったのですが、今年はなにか節目の年に
なるような気がしていました。
そう思っていたらTCCで新人賞以来の賞を頂いたり、
バトンを受け取って、10年前の自分のイキッた文章を
読むことになったり。
ちょっと不思議な気持ちがしています。

10年前のこと、いまのこと、10年先のことを考える
いい機会になりました。
ありがとうございました。
では、また10年後に。

あ、内容のないまま危うく終わるところでした。
まだあと4日あるんやった。
うーんどうしよう。
なにはともあれ、しばしお付き合いのほど、
どうぞよろしくお願い致します。

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