リレーコラムについて

あなたに内緒のサプライズ

鶴香奈子

いま編集室でコラムを書いています。
正確には編集室を追い出されて脇のテーブルスペースで書いています。
30秒CMのオフライン用にプロデューサー(≒誰でもいい)の声で仮ナレを録るだけなのですが
「恥ずかしいから///」といって部屋を追い出されすでに30分以上経過しています。
何タイプ録っているのでしょうか。もしや私に内緒のサプライズで長尺240秒とかつくるために長編ver.のナレーションをこっそり用意していてそれを録音するのに苦戦しているのでしょうか。
あ、やっとこ呼ばれたので行ってきます。

・・・30秒でした。サプライズ長尺はありませんでした。タイプ数も1つでした。
しかもそんなにうまくありませんでした。
ていうか仮ナレって中途半端にうまくてもややこしいことになったりするんでデモくささのほうが適してたりするんですけどね。
何かを成し遂げたようなキラキラした目でこちらを見ているので、あまりキツいことも言えません。
コラムもすでに無駄遣いしていますし。

コラムと言えばいまこれワードで書いてるんですけど時折保存もしとかなきゃねと思ってデータに件名つけようとしたらコラムのスペルがわからなくて辞書引いたら「column」って出てきました。結構かわいい字ヅラなんですね。こらむん。てもみんみたいで。ポケモンのキャラでいそうですね。コモドドラゴン系の見た目なんでしょうね。

そういえば季節は花見真っ盛りですね。ひとが天気や気候の話をしだしたときは話題がないときと言われますけど、あながち嘘ではないですね。うちの主人も今夜はお花見と浮き足立っていました。このコラム何書けばいいかなと思って前回担当の蓬田のコラム見てみましたけど、あの男は本当に狡猾ですよね。なんかいいこと書いてる風だし「明日へつづきます」っていう言葉をまるでタモさんがいいともの最終回に「明日も見てくれるかな」と言ったステキさかのごとく使っているけどヨモの場合一回一回を長く書かなくて済む方法発明しただけの話だし「コンパで僕が一生懸命口説いてた女の子は結局ヨモギタさん狙いだったんですよね」って別の後輩が愚痴っていたしまぁそうあの男はほんとろくな男ではないです。

でもこのリレーコラムってもう4000回近いんですね。何年分にあたるんだろうと思ってさかのぼってみたら、1999年8月3日の境治さんが第一週を書かれていました。16年近くこのリレーが途切れてない(※途中は確認してません)ってことですよね?それはもの凄い資産だと思います。リレーを途切れさせないための唯一の条件って、みなさんご存知でしょうか。それは「次のひとにつなぐ(≒確保する、お願いし倒す、頼むと面倒くさそうな反応をするものの所詮何か書くことがキライじゃない人種なので『じゃあ何書こうかなァもう俺様忙しいのに』って内心思っている顔がミエミエでも頼んだ側はそれがミエミエであることは一切おくびにも出さず「お忙しいのに受けてくださってありがとうございます!」という態度を崩さない)」ということです。裏を返すと、このリレーコラムにおいてもっとも重要な責務は「次の担当者の確約をとる」ということなんですよね。私からの業務メールもろくに読んでくれないヨモが「つるさんのコラム読みたいんですよね」って大嘘ぶっこいてきたように。あいつそれでいて女にやたらモテるから腹立つんですよ。ただの姑息で狡猾な男なのに。まぁあーいう男をスキスキ言うのってたいがいがアタマからっぽの女なんですけどね。

というわけでアタマからっぽの男いないかなと思って西島知宏とかいう先輩にメールしてみたんですけど

つる「入社前から憧れていた西島先輩にお願いがあります」
つる「学生時代からかな」
つる「幼児だったかも」

西島「怖いんですが何でしょう?」

つる「今週、リレーコラムをやっておりまして」
つる「やって
   おりまして」
つる「リレーって知ってます?」

ってところで返信来なくなって1時間半がたちました。
女を不安にだけさせておいて内緒のサプライズですでに来週のコラムの長尺に取りかかっているんだと思います。

NO
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