リレーコラムについて

コピーライターと局内転職

林まり子

ガラスの階段は上りよりも下りるほうが恐怖だ。

いまから15年以上は前でしょうか・・
TVのドキュメンタリーの中で
作家の林真理子さんが話していました。
女性の社会進出がテーマでした。

こどもの小学校1年生進学を前に、
私はガラスの階段をおりるべく
コピーライターを辞める決心をしました。

社内をひそかに営業して次の異動先を探しました。
なんとなくあたりをつけて上司にうちあけました。
「コピーライターを辞めようと思う。異動したいんです。」
1年前のことです。

上司は、私の気持ちをよくわかってくれました。
そのうえで、こう言ってくれました。

「このままCRに残って、人材開発の仕事を手伝ってみない?」

守秘義務もありますので多くはかけませんが
人材開発とはCR局員が100%のチカラを出せるように
サポートしていく仕事です。
スキルをどうあげるかは、もちろん
私生活の相談にものったりします。

CR局員すべての会社人生をサポートするわけで
コピーライターとは別の種類の責任があります。
小1の壁にむかう私にできるのだろうか・・。
不安な気持ちがわきあがる反面
やったほうがいいというカンが働きました。

こういうときの女の直感は意外とあたります。
やってみたら、大変だけど面白かったのです。
世の中を動かしたり、賞をとったり、
コピーライターの仕事はやりがいのあるものでしたが、
それよりも、目の前にいる「この人」の役にたてるという
仕事のほうが私に向いていたようです。

たぶん、人が好きなんでしょうね。
そして、母親体質といいますか。

人材開発の仕事を通じて
ようやく訪れた心穏やかな時間・・
と思ったら、また事件です。

上司に呼ばれました。
「私、人事異動するので、後を継いで部長にならない?」

まじすか!?
私、学童保育に18時30に子どもを迎えにいく毎日ですが
部長ですか?!
硬直・・・・

そのつづきは、あした。

NO
年月日
名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
5691 2024.04.20 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@韓国の街中
5690 2024.04.17 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@新宿ゴールデン街
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
  • 年  月から   年  月まで