リレーコラムについて

ミーティング? ブレインストーミング?

山田恭子

予告をうっておきながら、1日落としてしまいました。反省。

そして、「書く」仕事の話を、なんて言っておきながら、
香港に着いたとき、鉛筆の1本も持っていなかったことを思い出しました。
さすがにそれは「ヤベッ!」と思ったので、近所の文房具店らしきところに急行。
せっかくだから香港らしいものを、と思ったのに、店内には日本製品があふれ、
日本語POPがそのまま並び、日本よりちょっと値段が高くなっている
パイロットの三色ボールペンを自嘲気味に手に取った…なんてことをずるずると、
芋づる式に思い出しているとキリがなくなるので、ここでやめておきます。

香港にいた三ヵ月間は、そうして手に入れた三色ボールペンと
コピー紙のリサイクルで乗り切りました。
コピーライターの長所のひとつは、ペンと紙があれば仕事になる点だと思うのですが、
まさに、それを体現したような感じです。

オフィスの話をすると、クリエーティブはECD以下、20名程度。
東京と大きく違うのは、メインスタッフのほとんどがADだということです。
そして、プレゼン資料の制作から入稿データの作成まで、ほぼすべての作業を
自力で行うのです。

そのためか、デスクにいるときは、そういう実作業をする時間であり、
企画は、打合せで作るのが普通でした。
つまり、打合せには企画を持ち寄らず、その場でゼロから考えて出しあうのです。
これ、日本の常識を覆すことなので、もう一度言わせてください。
「打合せには企画を持ち寄らず、その場でゼロから考えて出しあうのです」です!

もう、「次の打合せまでにコピー100本書いてこいや!」なんていう日本方式とは、
まったくの正反対。(正直、そんなに書いて打合せしたことないですけど…。)
打合せも、時間のある人からそこはかとなく始めるし、話もしょっちゅう脱線するし、
おやつ食べたり、ご飯食べたり、おもむろにヌンチャクを振り回したり、振り回されたり、
何時から何時までということはまったく決まっておらず、完全フリーダムでした。

そもそも、私のジャパニーズ英語では、「打合せ=”meeting”」だったのですが、
社内で「今日は、ミーティングあるかなー?」と聞いたら、
「ミーティング?ブレインストーミングのこと? 」と言われたので、
「打合せ」の感覚自体がきっと、日本とは違うのだと思います。

一度、ECDと、そういう打合せスタイルの違いについて話し合ったことがあるのですが、
香港のような限られたスタッフ、限られた時間、限られた予算から、
最高の”execution”をするためには、ブレインストーミング方式が一番いいのだと
言っていました。
ちなみに、この”execution”という単語、会話の中でことあるごとくに使われていたので、
受験英単語だったら最重要赤マルチェックしておきたいところです。
和訳にしたら「制作」。ノートにこっそり書き留めて、後で辞書を引いたのは内緒です。

ただ、どんな打合せのスタイルにするかは、
会社によりけり、それこそチームリーダーの性格によりけりだと
転職経験豊富な同僚から聞いたので、
一概に「香港スタイル」とは言えないことを補足しておきます。

と、ここまでは、仕事に関わる全体のザッとしたこと、
次回は、もう少し、個人的な話にうつります。
(こんな話ばかりで大丈夫かな、と思いつつ…。)

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