リレーコラムについて

電通関西の愉快な仲間たち2

廣瀬泰三

ども、電通関西の廣瀬たいぞーです。

今回も関西クリエーティブ局の素敵な仲間を紹介します。

後輩のOくんの話。

彼は何でも残さず食べ、
ポッチャリ体型でプーさんみたいな愛されキャラです。

そんな彼の中学生の頃の悩み、
それは「背が低い」コト。

163cmくらいで背の伸びが完全に止まったそうで、
「これはヤバいぞ。モテへんぞ・・・」
と途方に暮れてた時に、
少年ジャンプの巻末の広告で画期的な商品に出会います。

その名もドリームストレッチャー。

その広告にはアメリカの医学博士みたいな人が
『人間の背骨のつなぎめには「遊び」があり、
その間を伸ばしてあげると身長は最大17cm伸びる」と。

こんな怪しげな理論も
163cmの彼の前では、希望の光でしかありません。

なけなしの小遣いを貯め、親に黙って購入しました。

後日学校から帰ると夢の器具、
ドリームストレッチャーが届いているではないか。

「あんた何よこれ?」
母親は、得体のしれない大きな荷物に不審がる。
「うっさいわ!」
絶対に知られたくないOくん。

いそいそと自分の部屋に何とかして運び、
ドリームストレッチャー開封。

その仕組みとは?

ベンチみたいな本体に寝転がり、
首と足首を器具で固定。
そして、ハンドルをグルグル回せば、
「万力」の仕組みで体が上下に引っ張られ、背骨が延びる。

・・・というもの。

ドキドキしながらドリームストレッチャーに寝るOくん。
ここで問題発生。

彼が小さ過ぎたのか、ハンドルに手が届かないのである。

途方に暮れ、部屋の天井を見ながら、彼は一つの決断をする。

「おかんにハンドルを回してもらおう」

彼は、母親を自室に呼び、謎の器具に仰向けに寝ながら伝える。

Oくん「何も言わずにこのハンドルを回してくれ」
おかん「何よこれ?」
Oくん「ええから回してや!」
おかん「何なんよ!?」
Oくん「回せや!」
おかん「わかったわよ。これ?」
Oくん「そう!」
おかん「こう?」
ハンドルを回す母親。
Oくん「イタタタタタタタ!!」
経験したことの無い激痛がOくんを襲う。
おかん「痛い?え?」
Oくん「やめんなや!」
おかん「そやかて、あんた、痛いって」
Oくん「いいからハンドル!」
おかん「うん」
Oくん「イタタタタタタタタタタタ!!!」

(5分これの繰り返し)

江戸時代の拷問である。
しかも母親が息子にである。

母親は半分泣いてたらしいです。(そらそうや)

そんな思春期の可愛い思い出をニコニコしながら話してくれた
Oくんの今の身長は163cmです。

あ、ちなみに、
このコラムに書く事は本人から承諾を得てません。
後で電話しとこうと思います。

明日も誰かを紹介します。ありがとうございました。

たいぞー

NO
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