リレーコラムについて

ヒロシです

呉功再

不特定多数の人の前であまり考えずにモノを言わざるをえない事態になったら、
声のトーンを変えてみたり、間をとって考えているふりをしたり、
目の前の人いじってみたりと、ジタバタするうちにうっかり引き出しが開いたりして、
うん、なんとかなるかな、いや、なっている、と自分にいいきかせるタイプの人にとって
こういうコラムは試練です。と、いま、まさに、ジタバタしていたら、ヒロシです。
というあたらしい引き出しがかすかに開いた。さっそく、タイトルの位置に
「ヒロシです」と書いてみる。ヒロシです、なんかいけそうな気がしてきたとです。

コラムを書くコピーライターの悩み
僕の場合、コラム的なものを書いていていちばん時間がかかるのが最後の数行。
(・・終わりよくない なんかよくない・・・)と、これまでの2回も
終わらせ方にだいぶ苦心してきた。ふだんキャッチばかり書いてるから
というわけではないよなあ。コラムと文字量は違うけど当然ボディコピーも
書くし(むしろ好き)その終わらせ方でキャッチ以上に悩むこともまずないしな。
なんだろな。と、モヤモヤしていたことへのこたえが、
ヒロシです、にある気がしたのです。

ヒロシですは、ヒロシですにはじまり、ヒロシですに終わる。

なるほど!「ヒロシです」は、キャッチでありフレームであり締めであり
商品名なんだな。ふむふむ。さてさて、どこがなるほど!なんだか
まったくわからないと思いますが、あなたがもしコピーライターで
僕からバトンを受けることになったら、ぜひとも、参考にしていただきたい。
ボディコピーにあって、コラムにないもの。それは商品名。
コラムにも最終行に商品名をおいてみると、ほら、ボディコピーを
書くようにきもちよくいけるんじゃないか、と。では、
コラムにおける商品名ってなんだろう。伝えたいことを
「本のタイトル」にして置いてみるのがしっくりきそうな
気がするけど、つきつめると自分の名前=商品名ってことになるのかな。
今回のコラムだと、こうなる。「じたばたしてます」呉
つぎは作家でもある人がいい気がするなあ。

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