リレーコラムについて

精力拡大!

篠原誠

いやはや、これも老化現象だと言ってしまえば
そうなのですが、3日分は、テンポよく書いていたこのコラムも
23日は祝日でしょ〜、24日はクリスマスイブまさとでしょ〜、
というわけで、書かないという暴挙に出てしまいました。
まさにリレーのバトンを落とすなんてものではなく、
リレーのバトンをなくしてしまうくらいのいい加減さ。
仕方ないですね。やはり、クリスマスには勝てないのですねリレーコラム。
とはいえ、第二次ベビーブーマーの責任感で、
本日、ポンポンポンと二日分のコラムを書かせていただきます。
もちろん、クリスマスであろうとテーマは「老い」!

老いを語るにおいて、もうこれは外せないでしょう。
「精力」。
性的な能力ですね。これ。
しかし、私が同じアラフォーの皆様に警鐘を鳴らしたいのは、
「精力が減退するぞ!!」という話ではございません。
精力は、もちろん減退します。ただ、同じアラフォーの皆様なら
おわかりのように、予想を上回るほどではございませんよね。
むしろ10代後半から20代前半にかけてが、異常なのです。
お猿なわけです。
20代後半から30代前半にかけて精力は
確かに衰えるかもしれません。しかし、それは回数が減っただの、
そういうたぐいの衰えであって、むしろ普通になるというだけのことです。
問題は、周りの目なのであります。もっと言うと、
自分が思っているものと周りの思っているもののギャップが
とんでもないことになるということなのです。

つまり、自分が持っている精力と、
周りの人が自分に対して持つ精力のバランスが崩れるのです。
これが、いわゆるセクハラを生み出す権化だと私は思っています。
若い頃に許されていた言葉が、若い頃には笑いになっていた言葉が、
全く許されず、笑いにならず、「キモイ」という反応にかわる。
これ、わかります?
アラフォーの私たちはまだまだ20代後半くらいの精力があり、
つまりは、男なワケです。そして20代後半気分で、
精力的に行動し、言葉を発するわけですが、周りから見ると、
へんな臭いがするおやじギャグを言う頑固おじさんに他ならず、
20代後半の精力など持っていない、
いや、持っていて欲しくない存在なのです。

精力が減退しているおじさん、
いや、減退していて欲しいおじさんたちは、
実は、周りが思うほどは精力が減退しておらず、
そして、精力ある男として行動する。
この行動や言動が、周りの若い人々にとって、
いかに醜くく見えてしまうか。
このギャップの結果、繰り返しになりますが、
あらゆる場面で、「キモイ」という言葉が発せられるのです。
あなおそろしい…。

確かに思い出してみれば、会社に入った時、アラフォーの人々を
「自分の人生には関係ないな」とか
「完全におっさんでしょ。」とか思っていました。
まるで、それは中学1年の時、3年生がずいぶん大人に見えたように。
しかし、本当はそんなにかわりはないのです。

だからと言って、アラフォーのおじさんが
「いやいや、僕らまだまだ20代後半の時と同じ気分だよ。」
なんて言ったところで、火に油。
だから、アラフォーの皆さん、気付けよ気付け!
我ら、たとえ精力が減退していずとも、
精力が減退した行動をとるべし、下ネタに対しては
「俺、下ネタ、嫌いなんだよな。」
このスタンスをとりましょう。
これは、本当につらいことです。おやじギャグと同じくらい
下ネタは蜜の味。しかし、おやじギャグで逮捕はされませんが、
下ネタでは逮捕される時代です。だから、ここは私の警鐘に
耳を傾けていただきたい!
そして、ここからが、1番肝に銘じて欲しいことです。
特にこの業界の人は、比較的若く見られる場合があります。
それはそれで事実かもしれません。スーツ着ていなかったり、
髪の毛をやらかしてたりしますしね。でもね。でもね。
「38才!!シノハラさん38才には見えないですよ〜。
 全然若く見えますよ〜、全然おじさんって感じじゃないですよ。」
な〜んて、若い女性に言われても信じてはいけません。
これは、本気の社交辞令です。
「いやいや、俺の場合は、本当にそう思われていると思うよ」
と思う人もいるかもしれません。
そういう部分もあるかもしれません。でもね。でもね。
信じちゃダメ。下ネタ言っちゃダメ。俺、まだいけるかな、
な〜んて期待しちゃダメですよ。この子、俺のこと好きなんじゃない?
な〜んて勘違いちゃダメですよ。このギャップに気づかないことこそ、
老化現象なのですから。
「俺、下ネタ不得意なんだよね〜。」
このスタンスを忘れずに。
「じゃあ、俺の精力はどうすればいいんだ!!」
とおっしゃるかもしれません。そんな方には、一言。
「知らんがな。」
まあ、家庭で発散するなり、
それなりのお金を払って、発散してください。
あと、逆に若い人々へ。アラフォーの精力は全く減退しておりません。
時折、得意げに下ネタをいうおじさんがいるかもしれません。
いや、私がそうです。わかっています。気をつけます。
でも、疲れていて、ダジャレからの下ネタの合わせ技、たとえば、
「昨日から寝ずじんぱちで、すっかりおっ勃ちひろしだよ。」
などという最低の言葉が出たときは、
どうぞ、やさしい目で聞こえなかったふりだけ、
よろしくお願いいたします。

NO
年月日
名前
5772 2024.10.04 高崎卓馬 名前のない感情
5771 2024.10.03 高崎卓馬 母のひとりごと
5770 2024.10.02 高崎卓馬 批評と愛
5769 2024.10.01 高崎卓馬 再会の夜
5768 2024.09.30 高崎卓馬 ともだちの木
  • 年  月から   年  月まで