リレーコラムについて

たのしとゆかいな仲間たち

萩原ゆか

今年の初め、思ったことがあった。

「今年のテーマは人付き合い」

実はこれ、
日々、人付き合いを回避しながら生きてきたわたしにとっては、
結構、思い切った目標なのだ。
おぉ、ついに向き合ったな、くらいの。大げさか。

で、実際どうなっているかというと、
まあ、ほどほどに実行している。

例えば、初めてTCCの同期会に行ってみたり、
街で声を掛けてきた美容師には、なるべくついて行ったり、
たのしの保育園の父兄の方々と、親交を深めさせていただいたり。

この間は、初めて保育園のお友達の家に招かれて、出かけていった。

四家族の集まりである。
親は親同士で楽しみ、子どもたちは勝手に子供部屋で楽しんでいる。
そうそう、この感じ、人付き合いって感じだよ、
なんて感慨にひたったりして。

そのうち、子どもの様子を見に行った一人のお母さんが戻ってきた。
「あのね、子どもたちがお医者さんごっこしてる…。」
ほうほう、お医者さんごっこですかい。
「たのしくんがお医者さんで」
ふんふん、うちのたのしがね。
「患者さんは、ハダカなの…。」
なんとー!?!?!?

衝撃やら感嘆やら羞恥心やらが、
複雑に混ざり合ったどよめきが起こった。

ハダカの患者は女の子だ。
しかも、クラスで一番モテモテの。

こういう時、親はどうしたらいいもんだか。
すいません、と言うのもおかしいし、
でも、なんか、すいません、みたいな。

その様子を目撃したお母さんは、
気づかれないように、
開けたドアをまたそっと閉めてきたらしい。

そんな、一言で言い表せない感覚を共有して以来、
わたしはぐんと皆さんとの距離を縮めた気分でいる。
たのし先生のおかげだ。

そして、たのしは、
「またお医者さんごっこ、やりたいなー。」
と言っている。

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