リレーコラムについて

手編みブーム!

小野仁士

中学か高校のとき立ち読みした
広告批評(もうすぐ休刊のようで寂しいですね)の中で
そのオジサンは変な服を着て編み物をしていました。
そのときは、誰この人?なんで男が編み物?と
思っていましたが、その人が橋本治さんだと知るのも、
自分が編み物モドキをするのも、ずっとあとのこと。

きっかけは、30代前半のクリスマスでした。
彼女へのプレゼントに何がいいかなと考え、
どこの店でも買えるアクセサリーやその他一般的な
プレゼントよりオリジナルなものにしようと。
そのとき思いついたのが手編みのマフラーでした。

男がプレゼントに手編みのマフラーって。
でも、そこはそれ、
「コピーライターだからいつか何かの仕事で役に立つ」
と自分に言い聞かせれば、ほとんどのことは平気です。

さて、実践。
「男でも編める」式の本を物色しましたが、
タイムリミット接近中。今年はちょっと無理かなと
思ったときに出会ったのが「アンデミルミル」でした。
そこのあなた、名前で判断してはいけません。

どんなものか一言でいうと、巨大リリアンです。
リリアン自体が死語っぽいですが、これです↓
http://www.hamanaka.co.jp/goods/knit_tool/mil_mil/top_index.html
(ハマナカのホームページ)

要は突起部のついた円形のプラスチックに毛糸をグルグルと
巻きながら編んでいくわけです。
これなら、間に合う!そのうえ、帽子も簡単にできるらしい。
マフラーより帽のほうが手が込んでる感じがするから、
プレゼントはニット帽に変更。

このときはすでにプータローではなかったので
すぐ買い出しにも行けず。頭の中を毛糸でいっぱいにしながら
モンモンとすごし、仕事の合間にネットなどで情報収集。
ニットの貴公子・広瀬光治さんも、アンデミルミルと
同じようなことを「厚紙を使って簡単にできる」と
解説しているのを発見したり。
帽子のつぎは自分用のマフラーとかセーターも編むぞと
妄想したり。

そして休日。吉祥寺のユザワヤへダッシュし、毛糸をゲット。
アンデミルミルと一緒に解説本もいろいろ出ていたのでゲット。
家でさっそくやり始めましたが、確かに簡単です。
突起物を右に左に縫うように、グルグルと毛糸を巻いていくだけ。

10時間もかかってないと思います。
あとはアンデミルミルから毛糸を外して糸の末端の処理や
帽子の先にポンポン(しかし、ポンポンっていう言葉は
相当ヘンな単語ですね)を付けるだけ。

しかし、このあと衝撃の展開が!
直径40センチくらいに輪を調節して編んでいたのですが、
輪から毛糸を外した途端、帽子が一挙に収縮。小さっ!細っ!
ニット帽なのか、厚手の靴下なのか、見分けがつきません。

それでも彼女にはムリヤリ被ってもらいました。
イタタタ!と言ってましたけど。
ゆったりめに巻けばよかったのを
わらじを編むとき(編んだことありますか?)のように、
きっちりと目を詰めて編みすぎたみたいです。

例のごとく、手編みブームはニット帽ひとつで終焉しました。
結局、ポンポンも付けずに、プレゼントしました。
その後、自分用ニット計画も白紙状態。
アンデミルミルと大量の毛糸玉が、
今もクローゼットの奥で眠っています。

ono.tcc.column@gmail.com

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