リレーコラムについて

コピーとコンピュータ【前編】

古田彰一

パソコンは、コピーライターにとってもすっかりおなじみの道具となりました。でも、その実態はというと、単なるワープロソフト専用機であったりします。いや、それでもいいんです。本当に便利であるのならば。

ところが、大概のワープロソフトは「ビジネスの企画書」と「研究者の論文」を書くことしか意識していないようで、コピーライターに使いやすいワープロというのはなかなかお目にかかれません。たとえば、僕は打ち合わせやプレゼンのときに、A4用紙のセンターにキャッチコピーを一本書いたものを束ねて持参することが多いのですが、ほとんどのワープロソフトは「用紙の中央に一行印刷する」といった至極簡単なことさえできないのです。改行を入れて上下の位置を調整したりしなければならないので、一行ズレるとみんなズレてしまったりするのです。

きっと、用紙一枚に一行だけ書く、というのはワープロの使い道ではないのでしょう。それを裏付けるかのように、パワーポイントというプレゼンソフトならほぼ要求通りのことができます。しかし今度は、文字詰めや文字の変形が、ワープロソフトほど自由にできないのです。ベターーッと味気ない文字の並びがそこにあるだけなんですね。マイクロソフトさん、せめて「ワード」のフォント機能程度でいいので、パワーポイントにも持たせてくれませんか…

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