リレーコラムについて

駅伝の難波くん

髙崎卓馬

箱根駅伝を見て衝撃を受けた。
順天堂大学の難波くんが、ラスト2キロくらいから
脱水症状をおこして失速した。
意識がないのに、蛇行しながら最後まで走った。
みんなそのことを劇的にとりあげてたし、
僕自身ものすごくそのドラマチックな展開に大興奮したのだが、
衝撃を受けたのは、ゴールの直後のその姿だった。
倒れながら彼は、腕時計のストップウォッチを止めていた。
もちろんタイムなんか気にしてたわけじゃなく。
勝手にうごく身体。
凄まじい訓練の仕業。
よくわからないけれど、
どこか神聖な感じがして鳥肌がたった。
 
  難波くん!すごいのみせてくれてありがとう!

こういうドラマとか映画とかつくりたいなあ、と思って
すぐアタマの中でプロットをつくり始めたんだけど、
よく考えると
スポーツってそういうものを観客に見せるものでもあるわけで
スポーツが僕らにくれる感動を、
映画とかドラマとかに焼き直してもしょうがないな、と
すぐやめた。

ちなみに
お酒で意識をなくした山本高史(敬称略)の身体も
相当勝手に動く。違う意味で感動的である。

NO
年月日
名前
5917 2025.07.04 河口泰子 トンネルを抜けた先
5916 2025.07.03 河口泰子 グッバイ親知らず
5915 2025.07.02 河口泰子 貫禄がほしい
5914 2025.07.01 河口泰子 もう「すーざん」で良くね?
5913 2025.06.30 河口泰子 振り返ってはみたものの
  • 年  月から   年  月まで