リレーコラムについて

ホッとする男。

高田伸敏

やっと、コラムが終わる。
なんだか、やってみると、仕事みたいなプレッシャーだ。
余裕なんか、ない。いいことなんか、書けない。
精一杯、エピソードを探すだけだ。
下手なところは、今年、やっと新人賞なんで、
新人さんの文章ということで許してほしい。
もちろん誰かに感想なんて、求めない。恥ずかしいから。
1週間、ありがとうございました。
最後なので、力を抜いて、ここんところの僕のおすすめを、バラバラっと。

音楽録音でニューヨークに行った時観た、『FESTIVAL EXPRESS』という映画。
鳥肌もの。1970年の記録映画。といっても、ミュージシャンのだけど。
主演:ジャニスジョップリン、ザ・バンド、グレートフルデッドほか。
このミュージシャンたちが、カナダを列車で旅しながら、いろんな街でライブするというもの。
と書くと、ほのぼのとしたツアーが思い浮かぶが、これが全然違う。とにかく、すごい。
何がすごいって、列車のなかで、延々とセッションするシーン。
だって寝ないんだよ、みんな。酒とドラッグで、ヘロヘロになりながら、ずーっとジャムってる。
ジャニスとリックダンコが、一緒に歌ってるだけでも、たまらないです。
ステージのジャニスもかっこよくって、一緒に観た鈴木慶一さんが、
今まで観たジャニスで一番すごい、とおっしゃっていました。
来年、日本公開だそうです。

石毛浩介というCMディレクター。
ROBOTの監督さん。僕より若いけど、とにかく、よく考える監督。
あんなに商品のことを考えるCMディレクターも珍しい。頑固ですけどね。
僕のアホな要求を、逃げないで受けとめる度量の広い人。
『KILL BILL』の劇場用CMはかなり、きてました。
脇を固めるカメラマンの無州さんと照明の佐脇さんの男臭さも、大好きです。
おすすめするまでもなく、バリバリ仕事してる人たちです。

僕の生まれ育った街、北海道帯広市の『豚丼』。
なぜか、豚丼なんだよね、昔から。牛いっぱいいるのにさ。
ここ2、3年ブームらしく、豚丼専門店がものすごく増えているらしい。
豚肉を炭火で焼いて、甘辛いたれで味付けしてるだけなんですけど、美味いです。
僕の愛する小関亜紀ディレクターも絶賛です。
中でもおすすめは、やっぱり『ぱんちょう』の豚丼ですね。
その店の近所で生まれて育ったから、ガキの頃から親しんだ味ってやつです。
ひさびさ実家に帰って食べたけど、やっぱり美味かった。

そして、来週から、このコラムを担当する秋元敦さん。
これからプロダクションでコピーライターをめざす人、
次のプロダクションを探している人は、この人に会ったほうがいい。
エージーという会社の男気120%のコピーライターです。

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