返信する男
打ち上げやちょっとした会合の、幹事からのメールで。
「アレルギーや苦手な食べ物がある方は教えてください!」
と書いてくれることがよくあります。
アレルギーを申告するのは当然として、
苦手というだけでこれに返信をする人は、どれぐらいいるのでしょう?
ぼくは、面倒くさい人だと思われるかなーと毎回迷いまくったのち、
気づくとだいたい返信している気がします。
好き嫌いは割と克服したつもりなんですが、
いまだに苦手な食べ物たちがあって。
それは、
ホルモン、モツ、牡蠣、生肉、ジビエ、鶏皮
といったあたりです。
苦手なのでよくわかってなくて、ホルモンとモツは同じなのかもしれないけど、
違うかもしれないので両方書いておきました。
言っておきますが、隅っこに座るだけの大人数の会などでは
これらを避けるための画策などはしません。
割とこじんまりした会のときだけです。
ぼくもちょっぴり歳を重ねてきたので、
もつ鍋屋などで「あ、みなさんどうぞ…ぼくはニラだけ食べてます」とか言ってると
「苦手って知らなくてすみません…」と気を遣われてしまうし、
だいいち翌日がニラくさくて仕方がありません。
ならば面倒くさいと思われるのも厭わず、伝えてしまった方が早いとなったわけです。
ただし、その文面に悩むところです。
パクチーが苦手です。
辛いものが苦手です。
生魚が食べられません。
こういうシンプルな納得性がない。
ホルモン、モツ、牡蠣、生肉、ジビエ、鶏皮などが苦手です、すみません。
なんだか格好よくない。
バラバラとたくさん並んでいて、とりとめがない。
よくもこんなに列挙したな感が出てしまう。
そこで導入したのが「野生味」という概念です。
ホルモン、モツ、牡蠣、生肉、ジビエ、鶏皮などが苦手です、
野生味の強い食べ物がどうもダメで、軟弱ですみません…。
これは結構いい。
軟弱な自分が悪いんだという謙遜にもなるし、
血の滴るような肉が苦手な繊細な文明人というニュアンスも出る。(考えすぎです)
ただし「野生味」があるもの全てが苦手なのか、という問題があります。
たとえば、刺身や寿司は大好きです。
さっきまで生きていた海の生き物たちの切り身には、野生味がないのか。
焼き魚とか煮魚も好きですが、
骨についた身までしゃぶっているときに、そこに野生味はないんか。
そこで次に導入したのが「ぶよぶよ」という概念です。
ホルモン、モツ、牡蠣、生肉、ジビエ、鶏皮などが苦手です、
野生味が強くて、ぶよぶよ噛み切れない感じの食べ物がどうもダメで、すみません…。
これが現時点での最新版です。
我ながらこんなことを書く必要があるのかという疑問は甚だ感じていますが、
とにかく最近の返信はこんな感じなのです。
この話を、イカの刺身を食べながら会社の人にしてたら、
「ってイカは食べられてるじゃないですか!笑」
と一本取ったかのようにツッコまれましたが、いや、イカはけっこう噛み切れるんですよ。
ぶよぶよへの解像度が、彼はまだ足りないようです。
・ ・ ・ ・ ・
さて、5日間ありがとうございました。
来週は、サン・アドの内藤零くんにバトンを渡します。
どこかで、なんかで、知り合って20年近くですが、
お互いぐいぐい行かないタイプゆえ、7年に一度くらいしか会ってません。
タミヤの「人生で大切なことの1/35くらいは模型が教えてくれた。」、よかったなあ。
というわけで、内藤くんよろしくお願いします。