リレーコラムについて

恋も才能も思い込みから始まる説

多胡伸一朗

才能がある。

そう自分に暗示をかけて
PCに向かうことがたまにあります。

ふうっと息を吹きかければ飛んで消えてしまいそうな
ちっぽけな自信を強引にブーストさせて、
キーボードをたたく瞬間だけは
“できる人”になったふりをする。

「何事も勘違いから始まる」
っていう言葉ありますよね。
まさに、意図的に勘違いしているような状態です。

 

クリエイティブな作業は、
なんらかの自己暗示によって、
能力以上の能力を発揮できるんじゃないか。
そんなふうに思うことがあります。

例えば、文豪になりきって温泉宿で小説を執筆するとか、
有名シェフになりきって料理するとか、
大谷選手になったつもりで打席に立つとか。

コピーを書く場合なら、自分のことを
「すごいコピーを書く人」だと思い込んで取り組むことで、
その気分に引っ張られてコピーが背伸びしようとします。
その瞬間、無意識に能力の限界値を
超えようとしている気がするのです。

あの桐生選手も
「俺は絶対に100mで9秒台を出せる」という
狂気のような強い思い込みに引っ張られて、
徐々に記録を伸ばし、日本人初の
9秒台を出すことができたのだと思います。

サクッと検索してみたら、
英国ウォルヴァーハンプトン大学の
ニュース記事(2016年頃)が出てきました。
この大学での研究において、
「私はできる」と自分にしゃべり続けると本当に
パフォーマンスを発揮できるようになる
という結果が出たらしいです。

思考をポジティブにすることで
願いが叶いやすくなる
「引き寄せの法則」に似ていますね。

 

強く思い込んだり、背伸びしたり、
できる人になりきったりすることは、
自分を成長させる一つの方法かもしれません。
そして、夢や目標へと突き進む
原動力になるのかもしれません。

この文章も、“売れっ子コラムニスト”気分になるために、
コーヒー1杯550円のお値段高めのカフェで書いています。
(ああ、恥ずかしい。本当は言いたくなかった)

ちなみに、
タイトルに「恋」と入れましたが、
恋の話はございません。

NO
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