リレーコラムについて

いちばん焦った、再プレ。

北匡史

この仕事をしていると、

ときおり、再プレゼンというものがあります。

 

私がこれまでで、いちばん焦った再プレは、

仕事ではありませんでした。

 

先日、第二子が生まれたときのことです。

 

子どもの名前って、悩みますよね。

我が家でも、子どもの性別がなんとなく分かったくらいの頃から、

あ〜でもない、こ〜でもない、と話し合っていました。

 

そして決まったのが、出産予定の2週間ほど前。

 

素晴らしい。比較的余裕のある(?)スケジューリング。

普段の仕事もこれくらいでいきたいものです。

 

しかし、そんなときこそ、アクシデントが発生するもの。

いざ、子どもが生まれて区役所に届けを出したところ、事件は起こりました。

 

「名前にこの漢字は使えません。」

 

・・・え?

 

そんなに突飛な字でもなく、

実際にこの字が使われている名前も見かけます。

 

嫌な汗が、背中を流れます。

「どこがダメなのでしょうか?」

 

聞いてみると、

昔は使ってよかったけど、今は名前に使えないとのこと。

 

話は逸れますが、現在、名前に使える字は約3000字で、

最近、人名でよく見かける漢字でも、実は最近追加になったものが多いそう。

 

人名用漢字として比較的ポピュラーなものでも、例えば、

「凜」「昴」「柊」「柚」「栞」「蒼」「蓮」「颯」などは1990年に追加され、

「湊」「凛」などは2004年に追加された漢字だそうなのです。

 

そ、そんな、追加とか削除とかあるんかい!教えといてよ!

・・すみません。名前に使えるか、事前に調べるのが常識ですよね。お恥ずかしい。

 

自分の迂闊さを恥じながら、ここから、汗を流しながらの再プレ作業です。

 

奇跡的に、同じ画数、同じ響きで、

想いに沿う漢字が見つかったため、ことなきを得ましたが、

まさかプライベートで、こんなことになると思わなかったので、寿命が縮んだ思いでした。

 

スタートからつまずいてしまい、子どもには申し訳ないと思いつつ、

生まれてすぐのアクシデントを乗り越えたという意味で、

幸先のいい人生のスタートだと無理やり言い聞かせています。

 

これからも、アクシデントを乗り越えて、元気に育ってくれますように。

NO
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