リレーコラムについて

心に響いたコピー。

北匡史

街の看板や張り紙とかで、気になるものって結構ありますよね。

僕が暮らす松山でも、たまに「いいな」と思う言葉に出会います。

 

例えば、自宅の近所にあるトンカツ屋さんの看板で、

 

「セルフと店舗シェアで安さ実現!!ロースカツ定食680円(税込)」

 

というコピー。(うろ覚えです)

 

あけすけな感じというか、

素直な感じというか、妙な説得力があるというか。

 

店舗シェアという、予期せぬ方向からの言葉が

飲食店のコピーになるというのが面白いな、と思います。

 

また、500円とかじゃなくて、680円なのもいいですよね。

品質と価格のギリギリの調整をしている感じがしますし、

特に80円のあたり。

700円がこのお店のご主人の基準価格なんだ、と人間味が感じられ、

さらに、690円じゃなくて、680円に一歩踏み込んだところにも熱いドラマを感じます。

 

こういう、想定の外からなのに、素直で心にまっすぐ響く言葉を、自分も考えていきたいな。

と、(トン)カツ!を入れられた気分です。

 

ということで、

人件費を下げて無理している訳ではないのね・・

デフレの波に飲まれている訳ではないのね・・

と(実際は分かりませんが)安心して、先ほども店舗シェアの安さを堪能してきました。

 

何が言いたいかというと、このコラムは日曜の昼食後に、事前に書いているよ、ということです。

 

※同居するうどん屋さんは、店舗シェアとかではなく、「肉うどん620円」という直球アプローチでした。

NO
年月日
名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
5691 2024.04.20 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@韓国の街中
5690 2024.04.17 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@新宿ゴールデン街
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
  • 年  月から   年  月まで